住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第68話 悪徳業者
 悪徳リフォーム業者の横行が報じられる今日この頃ですが、私の経験を紹介させていただきます。
 中古の戸建て住宅購入後、キッチンリフォームの見積もりを検討中の、A邸の奥様から突然SOSの電話がはいりました。
 「お宅のコロニアル割れてるよ、ちょっと見て!」インターホン越しに、聞きなれぬ声。何事かと外に出てみると、「ここから良く見えるでしょ。」と裏手の坂で男が手招きしながら呼んでいる。戸惑う奥様を尻目に男はさっさと屋根にはしごを掛け上がって、間もなく20cm角の屋根材を持って降りてくるなり「明日工事に来るから。」と言い残し帰って行ったとの事。
 「どうしたら良いんでしょ・・・。」今にも泣きそうな奥様の声を聞き「心配しないでください、これから伺います。」と伝え、屋根に上れる作業員と共に駆けつけました。
 屋根に上ってみると、屋根材のひびの入った箇所を無理に外した形跡があります。男が奥様に手渡して行った破片を仮止めして、応急処置をしましたが、奥様はかなり動揺している様子でした。
 あくる日ご主人、奥様、私の3人で屋根業者待つことに。
すると2人組がやって来て、「あした雨が降って、雨漏りしても知らないょ、責任取れないからょお!200万のところ120万にしておくからさ!今から仕事にかからせてくれっ。」との言い分。
 ご主人が、現在リフォーム工事を依頼中で、屋根の事も承知していると、丁寧にお断りになりました。私は奥様の友人と言う立場で同席しましたが、正直怖かったです。後で嫌がらせをされるのも、さらに怖いので、彼らの行動を咎める事無く、お引取りいただく作戦で臨んだのが功を奏し、有名野球選手の仕事もしたことがあるとか言いながら、渋々引き上げていきました。
 A様から私共の素早い対応に感謝の言葉と、キッチン工事の注文を頂きました。工事金額は、屋根補修も含め200万円。
 今から13年前の話です。その後A様からは、浴室改築など、毎年のように声を掛けて頂いています。
 デジカメで同時進行確認ができる今と違い、当時屋根の上の事は、業者の言いなり状態でした。屋根補修どころか雨漏りするようになってしまった上、現金まで盗まれていたケースもあったほどです。
 20数年仕事を続けていると、色々有りますが「誠意ある対応」をモットーに、励んできた私には、「悪徳リフォーム業者」は許せません。

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