住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第67話 こころに残る一言
お客様から戴いた こころに残る一言の中から ひとつをご紹介します。

洗面所のリフォーム工事が終わって数年してから、雑誌の取材をお願いしたお客様がいらっしゃいます。そのお願いの電話の中で、「数年たってもいまだに、洗面所が我が家で一番の場所なんですよ!」とおっしゃってくださり、工事の際の苦労が 改めて吹き飛ぶ思いでした。
工事終了直後の「よかった」という一言も本当にうれしいものですが、このお宅のように数年経ってから「いまだに一番」といっていただけた事は いっそううれしく、こころに残りました。

マンションの洗面所とトイレ、お風呂場を、「ホテルのような雰囲気にして欲しい」というご依頼でした。将来を考えてバリアフリーにしたい、床・壁は大理石張りに、とデザイン面でのご要望もたくさんありました。さぞかし素晴らしいスペースになるだろうと、私もお客様と一緒に夢を膨らませたものの、技術的には難しい事だらけで、そうは簡単にはいきません。まず、洗面スペースの中に大きな給湯器があり、移設はできないという結論に達したため、洗面所内に給湯器を置いたままの計画となりました。洗濯機の排水もなく、使うたびに浴室に排水を流していらっしゃいましたので、ビルトインタイプの洗濯機に替えて、排水問題とデザイン面を同時に解決しました。次に、浴室の3枚引き戸のスペースを取る為、浴室と洗面所の間仕切りを斜めに配置して長さを確保しました。洗面カウンターと出入り口との関係は、変形カウンターを作る事で解決しています。すべて一室にというご要望でしたが、防水の関係で浴室だけは別にして、入口引戸と窓を透明ガラスにする事により、視覚的に一室に見えるようにしました。ご希望の大理石張りは、薬品に対する耐性が低い為あきらめていただき、代わりに400角の大理石調タイルを張りました。おかげで雰囲気は大理石に近く、メンテナンスはしやすいと喜ばれています。洗面所の壁一面が鏡収納となっているので、よりいっそう広く見えるとともに 充分な収納スペースも確保できました。
写真には表現されていませんが、天井裏のスペースは天井取付型浴室暖房機とダウンライト、給湯器や換気扇の排気ダクトなどでいっぱいになっています。防水の処理も大変でした。浴槽からの排水と洗い場の排水を処理し、なおかつ出来るだけ洗面所との段差を低く抑える為に工夫を凝らしています。こういった技術的な苦労は、大変とはいうものの、わくわくしながらの大変さで、解決した時の喜びはいつも以上のものがあります。工事中、職人さんたちには大変なご苦労をおかけしましたが、完成した時の喜び、お客様に喜んでいただけた時のうれしさに加え、こうやって数年後にも喜んでいただけていることを実感できると 本当にこの仕事をやっていて良かったと、こころから思います。



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