住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第63話 構造補強工事の問題解決
 リフォームされる動機は様々で、(1)老朽化したものをリニューアルしたい。(2)不便や使いにくさを解消したい。(3)加齢配慮をして安全、快適、健康を付加したい。(4)最新設備や趣味の部屋などを設けて夢を叶えたい。(5)建物の不安を取り除きたい。などがあげられます。(5)は国をあげて耐震補強の実施率アップに取り組んでいますが、なかなか進んでいないのが現状のようです。今住んでいる住宅が大地震時に倒壊しないか不安で、耐震診断をして欲しいというお客様も増えてはいますが、その結果を見て一喜一憂して済ませてしまうことが多いようです。
 ところで、リフォームは見た目だけが綺麗になって、最新設備が設置されれば良いのでしょうか。当然予算があってのことであり、予算内で最大限のリフォームをしたいものです。しかし、肝心の建物躯体がしっかりしていなければ、折角大金を掛けて綺麗になったリフォーム工事も水の泡になってしまいます。そこで、我々はリフォーム工事に合わせて構造補強工事を行うことをお勧めしています。(本題ではありませんが、省エネ、快適、健康の観点から断熱リフォームもお勧めしています。) リフォームのついでに補強工事を行なえば無駄な費用が発生せず、工期もさほど延びないため、工事中の精神的な負担も軽減します。
 ところが、構造補強することでリフォーム予定範囲外の工事が必要となったり、耐力壁追加により窓や出入口が犠牲になって、採光が取れなくなったり動線が変わって使いにくい家になったりします。このように相反する事柄が多いため、構造補強を断念してしまうことも少なくありません。
 そこで、床や天井を壊さないで耐力壁補強ができないか。床下に潜るだけで金物補強ができないか。出入り口や開口部が耐力壁にならないか。明かりや通風が取れる耐力壁はできないか。といったことを解決することが必要となります。また、昭和57年以前の殆どの建物は無筋コンクリート造の基礎で、基礎自体が弱いため上部構造を補強しても根本的な解決にならないケースもあり、基礎を補強する必要がでてきます。
 お施主様はより簡単に、よりコストを掛けずに、より早く、そして今よりも安心で快適な満足できる住まいになることを望まれます。私は技術部というセクションで主に技術開発の業務に当たっていますが、このようなお客様の声を聞いて、正面で受け止め、リフォーム技術の開発に活かしていくことを大切に考えています。より簡易的な工法で、より高い性能が発揮される技術を開発し、それが広まることで耐震補強や構造補強の実施率が進み、安心で安全な暮らしが確保されることを望んでいます。




門型フレームによる耐力壁
(開口部や出入口が耐力壁となる)
FRP格子パネルによる耐力壁
(採光と通風が取れる)
ガラスブロックによる耐力壁
(採光が取れる)


 
アラミド繊維シートを鞍掛け貼りしてアンカーボルト代わりとなる   アラミド繊維と帯鋼を使用して無筋基礎を鉄筋コンクリート造基礎同等に補強する

住友林業ホームテック株式会社
技術部部長 高橋雅司


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