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第62話 安心・信頼を確保するために
去年の6月に埼玉県で起きた、痴呆症の老姉妹をだました悪質リフォーム事件が大きな社会問題になりました。当初、我々は真面目にやっているから、関係ないとばかりに他人事のように無関心でした。
ところが、これを契機に悪質リフォーム問題が次から次へと、噴出し、マスコミでも大きく取り上げられるようになりました。私のところにも姉から電話がありました。「お前の会社もリフォーム会社で訪販をやっているようなので心配して掛けた」という話でした。 リフォーム会社には間違いないが、訪販はやっていないと説明すると、リフォーム会社は全て訪販をやっていると思ったということでした。 我々リフォーム業界にいると、訪販業者と地元に密着しているリフォーム会社と区別ははっきりしているし、お客様も同じように思ってくれている、と当然のように考えていたのですが、一般の方の受け取り方は全く違っていたようです。 身近にいる姉が誤解しているくらいですから、これはリフォームしよう思っているお客様が買い控えに走るなと思っていました。案の定、我々の予想を上回るような、大きな影響が出てしまいました。7月になってからチラシの集客がだめになってしまった、売り上げが半減してしまった、などの声をひんぱんに聞くようになりました。 悪質リフォーム業者を追放しよう、という動きが業界を含めて活発になってきましたが、業者としても、大いに反省すべき点があると思いました。この問題の契機となる前から、訪販業者の実態は判っていて、それを規制出来ずにようやく社会問題化してから、大騒ぎしているわけです。尻に火が付いてからあわてて水を掛ける前に、訪販業者とは違うということを、メッセージとして声を大にしていう必要があったわけです。 あるお客様は、当社への問い合わせをペットの名前で申し込んできました。しつこく迫られたり、訪販業者だったりした時に断り易い様にペットの名前にした、という話をしてくれました。当初、お客様は会社のパンフレットを送って欲しいということを、リフォーム業者数社に依頼したそうですが、パンフレットを送ってきたのは2社だけで、他の業者はいきなり訪問してきたり、電話で見積りに行きたいと一方的にまくし立てるだけだったそうです。 この話を聞いて、1000万円以上もの工事を依頼しようというのに、会社のパンフレットもなしで、いきなり信用しろという話も全く無茶で、われわれの業界の常識が一般の方の非常識であるということが良く判りました。 最近、コンプライアンス(法令順守)ということが声高に叫ばれるようになり、様々な規制法が矢継ぎ早に施行されてきました。リフォーム業界もようやく業界から産業への階段を少しずつ上り始めたようです。消費者の方に安心・信頼を確保するためには、リフォーム業界が避けて通れない一里塚と思っています。
株式会社ランドマーク
代表取締役 川連 育夫 〒342-0014 埼玉県吉川市関新田1-27-2 TEL:048-988-0810
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