住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第60話 省エネ改修と亭主の信用と主婦というハードル
25年前に建てた在来木造住宅を自身の業務の関係から「省エネルギー改修住宅」として提供することにした。

既存の住宅の省エネ改修には数多くの方法があるだろうが、より現実的な方法で、且つ施主サイドに立った立場で協力をすることとした。またここで強調したいのは改修でも「破壊行為を伴う改修まではしない」ことを絶対条件にしたことである。

さて、改修の目的とは、
 @室内の暖冷房効果が高まり、快適な居住空間とすること
 Aいつも急激な熱風、冷風による暖冷房は特に齢を重ねていく上では最も体に悪影響なので、解消したいこと である。

しかし、主婦である最もその空間に長く居る家内は、具体的にその仕様を説明したところ難色を示した。具体的な工事とその難色は次のとおり。

 @開口部を複層化工事=室内が暗くなる
 A床・天井の断熱(一部断熱強化)化工事。=工事が煩わしい。汚れる。
 B壁の上下の通気止め工事=上に同じ

総合的には、余り協力的な意見ではなかった。亭主に信用が無いのがここで明らかになったのである。

工事を行ったのが8月の初旬で、冷房効果は次のとおり。
 @冷房効果が高く、冷風を浴びるというより、室全体がひんやり。
 A就寝時や外出先から帰ったときも、少し冷房を回せばすぐ冷える。

そしていよいよ冬を迎え、本格的ではないにせよ暖房機器を徐々に使い始めている。家内から見た皮膚感覚的な感想は、「涼しいね」、「暖かいね」。最も寒がり暑がりで、余り物事を褒めないキャラクターなので、効果があるのだろうと感じている。
暖房時の方がより省エネ効果が顕著に現れると聞くし、併せて亭主の信用の回復にもつながるので、今後が楽しみである。

省エネ政策を普及していく上で、具体的な効果を如何に主婦層にも理解させるか、このハードルも既存住宅に限らず大きいかも知れない。

主婦層に偏見は持っていません、ただ怖いだけですので念のため申し添えます。
(財) 建築環境・省エネルギー機構(IBEC)
由本 達雄

東京都千代田区二番町4-5
TEL 03-3222-6692
FAX 03-3222-6696
e-mail:yoshimoto@ibec.or.jp

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