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第59話 改装計画設計監理
練馬区Wさん宅の改装計画設計監理のお話しを頂いた時のお話しです。
当時ご両親夫婦2人でお住まいになっていた住宅に息子さんのご家族(夫婦+息子2人)が同居することをきっかけに改装計画のお話しが持ち上がり、設計の依頼を頂きました。 家族が突然2人から6人に変化するわけです。 改装計画の場合、我々設計者は計画に入る前にその建物の調査と主にその建築的歴史の確認を行います。既存建物はお父さん所有で、サラリーマンだったお父さんが土地を購入の上、昭和40年に当初20坪ほどの住宅を新築し、家族の変化と共に2回の増改築を経て現在の状況になったいたことがわかりました。 また、一部を解体させて頂いた結果、土台、柱は芯持ちの材料が使われているてことが確認され、構造的にも改装に耐えられることが確認出来ました。 基礎については試し堀の結果、概ね良好な状態でしたが築年数から判断し補強を行う前提で条件設定しました。これらの事前データーを元に、ご家族全員のミーティングを度々行い要望の整理を繰り返しました。1階に家族全員が集まれる12畳程度の家族室を確保することを最大のポイントに、2階に独立した部屋を2部屋確保することが前提の要望でした。 しかし少しずつ増改築を繰り返してきていたため、既存建物の各部屋は狭く、それらが重なり合うような構成であり、部屋どおしの動線にも無駄が多く、模様替えレベルではご要望を満たすことは困難でした。いくつかの計画提案の後、最終的には屋根・外壁とご両親室を残し全面的な改装をする方法を選択して頂きました。増築が繰り返されてきた住宅の場合、改装を試みる時に階段室の位置がネックになり思うような部屋構成が確保出来ないことが多く、今回も例外ではありませんでした。 そのため思い切って階段室を全く違う位置に移動することを計画の骨子とし、1階家族室の広さの確保、隣接する台所との動線の確認、2階個室と1階家族室との関係などを解決するべくよう計画し、本当に荒療治の大改装計画となりました。 最大の要望でもありました12畳の家族室を確保するため、補強しながら既存建物の通し柱をも抜き、家族全員が集まれるスペースを確保しました。 竣工後、この家族室に全員おそろいの所へおじゃまする度に苦労して確保して良かったという喜びと、それを上手に利用して頂いている円満なご家族の一端に触れ、改めて改装の持つ意味の重さを感じています。
KAIT建築設計工房
伊東利孝
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