住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第50話 改修工事の中での経験談
 弊社は創業以来37年間、改修工事をして参りましたがこの間、様々なお客様との出会いがありました。

 私が現場担当とした中で一番印象深いお客様は、最近小説「弟」が話題になっている、現東京都知事である石原慎太郎氏の逗子宅の防水工事の時です。

 この時石原慎太郎氏は、国政から身を引き浪人中であったためか、工事中も良く在宅されていました。逗子の見晴らしの良い高台に現場はありました。建物は鉄筋コンクリート造2階建てで建築面積は100坪位あったと思います。陸屋根の既存の防水層が経年劣化で痛みが激しく、室内の漏水が多発しておりました。

 弊社の施工により漏水は完全に止まり、露出させた防水層の上を歩行し、美しい景色を眺められる屋上になりました。施工上での印象は殆どありませんが、忘れられない想い出としては、竣工間近のことお手伝いの方から「お茶でも飲みに来なさい」と、声が掛かったことです。

 大変な緊張の中建物へ入っていくと、内部は広い吹き抜けで周回できる廊下となっており、外側に部屋が配置されておりまるで欧米の家の雰囲気でした。廊下を進んでいくと石原家の家族の写真が沢山飾られており、その写真を見ながら歩いていると益々緊張が高まりました。応接間に入ると、石原慎太郎氏と奥様が大きな硝子のテーブルの前に座って、私の到着を待っていて下さいました。紅茶を勧められ緊張して座っている私に石原氏は大変気さくに話しかけてくださいました。最近の建築業界の話などをした記憶があります。工事の仕上がりに関しても大変お褒めの言葉を戴き、恐縮したことを覚えております。

 工事中のエピソードとしては、昼食時、作業員が庭に置いてある椅子に腰掛けて弁当を食べていたのですが、後から聞いた話によると手の形をしたその椅子は、かの「岡本太郎」作のもので大変貴重なものでしたが、石原氏はいつもニコニコして見ていられました。今考えると知らぬこととはいえ、養生するなどの注意を怠った事を大変申し訳なく思っています。やはり大物は違うと再認識しました。

 その後東京都知事に当選した後の活躍は周知の通りです。工事竣工後10年経過しているのでそろそろ、経年調査に訪問したいと考えております。

 改修工事を実施してきて大切なことは、人間との係わりです。真面目に良い仕事を施工することで、お客様に喜んで戴き、又信頼して戴ける事が私たち工事屋の「生きがい」だと思います。

 今後もお客様に喜ばれ、信頼して戴ける仕事をしいてきたいと、誓うものです。
(株)ジョスコム Jonan System Complete
代表取締役社長 川上 一三

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TEL 03-3304-1011
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