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第41話 リフォームの基本へ回帰せよ
巷では『リフォーム全盛』とまで言われ、多くの新規参入業者がこの業界に飛び込んできている。テレビ・雑誌等での特集、昼間のワイドショーでも本当によく『リフォーム』という言葉を見掛ける。そして、昨今雑誌・テレビで焦点を当てられるのは、当然見栄えのするモダンなものであったり、ひと工夫あったりする物件である。
かくいう私も、『お洒落な物件を作りたいっ!!』『斬新なデザインをしてみたいっ!!』 と思ってこの業界に入ってきた一人である。 社内にもデザインコンテストといったものも有り、皆がそれに向かって邁進している。 確かに企業として素晴らしい事であり、建築を単なる住居ではなくファッションとしても考えられるよう、日々体制を整え鋭気を養っている。 その反面、規模が小さい為に請負先が見つからないお客様や、工事内容的にもどこに頼めば良いのか分からず困っているお客様もたくさんいらっしゃる。 ここで最近よく思う事(つまりはこのコラムの主題)を述べようと思う。 確かに誰でも『良いものは良い』と感じるし、『お洒落な物』を嫌う人はいないであろう。 しかしリフォーム業の基本は 『お客様に喜んでいただく事』という単純明快な事である。決して工事規模によって決まるものではない。 先日、古びた賃貸アパートの門扉の取替え工事を行った。受注金額は決して大きなものではない。しかし工事完成後、そのお客様は本当に喜んでくださり、私が玄関扉を閉めるとき時まで、廊下に頭を下げて見送って下さった。 これがリフォームだと私は思う。光が当たらなくたって、派手な大改装でなくたって喜んでくれるお客様は沢山いらっしゃる。言葉を換えると、小さい工事でもお客様を喜ばせることができるのである。 お客様1人1人の性格が違うように建物も一件一件、趣味趣向が違う。 『お客様の喜びの大きさ』というものは決して工事金額に比例しないものである。 お客様の日常生活に入り込み、変化を与える仕事がリフォームであるならば、この事実を肝に命じ、大切にしていく義務が我々にはあるのではないだろうか? 最後に私事だが、先日自宅の冷蔵庫が壊れたので、妻に新しいものを買った。 最新式でもなく、モダンでもない一般的なものだ。しかし本当に喜んでくれた。 この時、私のリフォームへの考え方は間違っていないと確信した。
ミサワホームイング東京(株)
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