住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第31話 建替えられない家
 ネット上で言うにはずいぶんと対象地域の小さな話になりますが、最近立替の相談が増えてきました。というのも私の住む地域は築20〜30年の小さな建売住宅が多いところで、住宅ローンも終わり子供たちも大きくなり、そろそろ建替えか住み替えを考えられるらしいのです。

 相談に乗って物件を調査してまず当たる問題が、建坪率と容積率です。現在住まわれている住宅は建坪率、容積率、斜線に違反していることが多く建替えると今の家より小さくなると言うことを納得してもらえないのです。

 そしてもっとやっかいな大問題が接道していない物件、つまり再建築不可です。このことはお客様に説明してもなかなか納得してもらえません。「この土地に家を建てることが出来ません」と言うことに「なぜ今家が建っているのに建替えられないのか?そんな家を売った業者を訴えてやる!」とまで言い出すお客様もいます。

 当然、今売買するには重要説明事項ですし、希望価格での売買も困難でしょう。

 そこで苦肉の策が大規模リフォーム。主な目的は建物内外の安全性補強です。無筋コンクリート基礎の物件が多く、中には縁の下に浄化槽が入り込んでいる家まであるので鉄筋コンクリートで補強します。不同沈下の大きい場合は曳き屋を頼んで一度持ち上げ基礎を作り直します。筋交いは現在の耐震基準規格に合わないので、筋交いの交換と構造合板・金物による耐震補強をします。断熱材の入っていないこともあるのでその場合は断熱材施工もします。また、外部に木部が露出している「延焼のおそれのある部分」は防火対策をします。これらの工事で住宅の安全性と耐久性を向上させることが出来るのです。

 お客様もシステムキッチンや床暖房、全自動給湯器など最新設備になり、断熱材や二重サッシによる保温力・防音力が向上して防火性・防犯性など別の家に住んでいるみたい安心・快適に暮らせる・・・と喜びのお声をいただいています。

 今は技術の進歩で良い集成材が多く利用されていますが、この当時の建物は一本物の無垢材が柱や梁に使用されていることが多く、今では高価で手に入りにくい材料があったりもします。環境の面、リサイクルの面でも出来うる限り再利用を考えたプランニング・施工を心がけていきたいと思っています。
有限会社 小島工務店
代表取締役 小島 一郎

東京都江戸川区東葛西6-34-12
TEL 03-3689-2045
FAX 03-3689-2041
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