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第20話 要望=提案 の難しさ
一般的なリフォームでは、ご家族の皆様からご意見を伺い、提案に結びつけていくのですが、同じ家族でも同じ生活感を持っているとは限らず、現在は取りあえず今の家にライフスタイルを合わせているが、リフォームを機に家を自分たちのライフスタイルに合わせたいと思うのが当然です。しかし、そのライフスタイルも家族の数だけあるとなるとなかなか難しいものです。
最近、介護絡みのリフォームが増えておりますが、私が経験した、車いす生活者を家族に持つ方からの住宅改造・改修相談において、十分な提案が出来ず困った事例を紹介します。 ・下肢麻痺で車いす生活の若齢者のいる住宅改造計画。お話を聞くと「3時間もトイレを占領しなければ用が足せず家族が困っている」ということなので車いすの方専用のトイレ新設を提案。ところが、兄弟の部屋が狭くなる、コストがかかりすぎる…云々でどうしても現状のままで改造をとのこと。打合せ時、僭越とも言える忠告とか、お客様の私生活に土足で入り込まざるを得ない辛い役目までした提案は? ・「車いす生活をしている子息が将来(老後)困らないよう、移動しやすい住宅に」と両親からの依頼。早速ご子息とお打ち合わせ。ところが、ご自分の医療費負担の上住宅改修というご両親の経済状態を心配してか、大改修にならないよう押さえた要望しかいいません。親と子のお互いを思いやる心は痛いほど伝わるのに、使い勝手の良い快適な生活、さらに安全な日々を過ごすための快適なリフォームが約束できない。ジレンマ。 リフォームで大事なのは、お客様のご要望、それは意図的、無意識、あるいは潜在化されたものであろうと、確実に、的確に把握しないと「満足な住まい」、つまり快適な住まい方には結びつかないのです。
(株)トヨタホームテクノ リモデル事業部
快創工房 九段 野間 芳子 TEL 03-3237-3471 FAX 03-3237-3980
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