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第10話 キッカケづくり
15年くらい前のことです。Aさんは、築20年余りの2世帯住宅の2階部分(1階部分は妹夫婦)に暮らしており、お風呂を2階にも造りたいということで区の住宅相談に訪れました。
この仕事は当初、別の方を区が紹介したが対応できなかったので、私に依頼が来たとのこと。すぐに訪問をして現場を見せていただきましたが、構造的にかなり問題があり一般工法では無理と判断、製品は当時として新製品の軽量で丈夫なステンレスユニットを提案し採用してもらいました。 この新しいお風呂をとても気に入っていただき、翌年には妹夫婦から風呂場と台所の改造を依頼され工事をいたしました。 昨年(平成13年)ですが、家の傾きによりドアの開閉が出来なくなり、老朽化した我が家に見切りをつけ建て直すことを決意した姉・妹夫婦が、再度、区に「15年前の大工さんを紹介してもらいたい」と連絡を入れたことで、とてもありがたいことですが、新築工事を請け負わせて頂くことになりました。(平成13年着工、請負金額 約3800万円) この経験を振り返ると、区からの斡旋工事は、気持ちよくお客様のところを訪れ、よくお話を伺い、設計に活かし、良い仕事を安価で行い、その後に繋げるという考えを最優先した結果かなと思います。 人と人との繋がりを長く続けるということは、誠意や気配りなど大変なこともあります。しかし、これ(「キッカケづくり」に徹する)がまさに仕事確保のポイントなのではないでしょうか?
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