住宅リフォーム推進協議会 リフォームよもやま話

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第6話 打合せ再確認の大切さ
 リフォーム工事に限ったことではないが、施工図面で確認しあう事の大切さを思い知らされた話をひとつ。

 築25年を経た戸建住宅をリフォームする事になり、設計と監理を依頼された。子供たちも独立して夫婦2人だけの生活になり、老後に向けて安全で快適な生活が送れるようにしたいというのが改修目的である。

 家族(夫)とコミュニケーションをしながら調理を、という奥様の希望で、キッチンとリビングは対面式を採用することになり、対面部のキッチン側はシンクとクックトップレンジを設置し、リビング側は食器や食品類を収納するキャビネットにした。両部屋共に床暖房を施すことになり、キャビネット部分を除いてなるべく広範囲に敷設したいという希望を入れて、工事業者から計画図面と見積書が提示された。CADで描かれた暖房パネル割付図は、一枚毎の寸法が記入されて部屋のちょうどいい位置に敷設されていたので、監理者の立場でそれを承認した。この計画図面のとおりの位置にパネルが敷設されればなんの問題もなかったが、実際には15cm程ずれて施工されてしまった。 床暖房工事が完了し、フローリングの上に対面式のキッチンキャビネットが設置され、約2ヶ月で工事は完了した。見違えるようになった住まいに、施主は大変満足されて無事に引き渡しが終った。

 しばらくして施主から電話が入った。リビング側の収納キャビネットのなかの食品が温まってしまう、醤油も乾いてしまうというのである。早速伺ってみると食品キャビネットの内部は温かく、キャビネットの下まで床暖房パネルが敷かれているのが歴然である。おまけに計画よりキッチン側にずれて敷かれてあるので、反対側の壁にそって置いた長椅子の足元にはパネルが届かず、座った時の足裏が冷たいということが判明した。

 結局、キャビネットの台輪に通気用の穴をあけて暖気がこもらないようにし、長椅子の方は背中に奥行20cmのカウンターを造りつけて、床暖房に届くまで前に出すようにして解決した。計画図面ではなく施工図面をキチンとチェックしなかったことが、大変悔やまれた。
一級建築士事務所ゴンドラK
貝塚 恭子

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