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「『長寿命化リフォーム』の提案」テキストP36?P37「住宅履歴情報『いえかるて』」、P15図2「長寿命化リフォーム(=SI住宅化)による長期利用イメージ」10リフォーム後の維持管理が不可欠長寿命化リフォームの実施後も、メンテナンスや計画修繕、リフォームの実施など、長期的な維持管理の継続が欠かせません。長期使用のためには、長寿命化リフォーム以降の維持管理が重要といえます。経年によって劣化が進むと大規模な修繕を要するため、主要な部位を定期的に点検し、問題箇所を早期に発見することが、劣化速度を遅らせ、性能の維持につながります。こうした定期点検や計画修繕等の時期と費用の目安については、長寿命化リフォームの提案と併せて居住者等に示します。事前に維持管理の方法や更新時期を示しておくことで、従前の住宅に不足していた居住者等の管理意識が高まることにもつながっていきます。維持更新計画書を提示建物の耐久性に関わる部位の点検や更新の時期を示した計画例は、表1になります。部位や仕様によって点検や更新時期は違いますが、表のような計画書を居住者等に提出し、1年?数年ごとに訪問し、点検を行うようにします。部位ごとに点検項目や点検周期などをチェックシートにしてマニュアル化し、不具合の典型例を蓄積することが効果的です。記録の保管定期点検や修繕・リフォームの記録(履歴情報)は、以後の維持管理や修繕、将来のリフォームを合理的に行うために必要となるため、時期、部位、および仕様等を書面に残すとともに、保管します。またこうした履歴情報は事業者側のみが保管するのでなく、居住者等に渡すことで、現況に合わせたメンテナンスを行うことが可能となります。維持管理を通じた関係づくりこのように、長寿命化リフォームにおいてはリフォーム後も居住者等と継続的な関係をもつことが欠かせません。定期的なフォローを通じて、長寿命化リフォーム後においても住宅のアドバイザー役を担うことで、顧客との長期的な関係が保たれます。またこうした関係の継続は、既存住宅を長く使えるものにつくり替えていく流れに変えることにもつながります。長寿命化リフォームによって既存の住宅を良質な住宅に性能向上させることは、快適な住まいに長きにわたって住み続けることを可能にするために必要な取り組みといえます。第1章「長寿命化リフォーム」実践のためのアプローチ