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「『長寿命化リフォーム』の提案」P46?P47「診断に基づく合理的なリフォームと品質の明示」4目視中心の建物診断建物診断は、長寿命化リフォームを実施するか、一般的なリフォームに留めるかを居住者等に提案するために行います。診断は大きく、目視やヒアリングを中心とした基本診断と、計器類を使用して精密調査を行う精密診断とに分けられます。長寿命化リフォームにおける建物診断では、まず半日程度で行う基本診断を実施し、より詳細な検討を要する場合には精密診断を実施します。基本診断の実務イメージについては、表1のようになります。なお自社での調査が難しい場合や、第三者による診断を求められた場合には、建物診断の専門家などと連携して行うことが考えられます。主となる診断項目について基本診断は、目視調査および建築時の設計図書の確認や、過去の修繕・リフォームの実施状況、居住者等の意向確認などによって進めていきます。目視調査では、構造耐力上主要な部分や、雨水の浸入を防止する部位に係るものを中心として、主に以下について現況を調査します。@基礎(主に外部に面する部分)A柱、梁B土台および床組C屋根D屋外に面する壁、開口部E軒裏FバルコニーG内壁H天井I小屋組J床K給排水設備L給湯設備なお診断項目は、住宅瑕かし疵担保責任保険や住宅性能表示基準などの検査項目を参照し、必要とする項目について調査します。診断項目例を、表2に示します。建物構造部については、基礎の形状、劣化度、天井裏や床下などの構造躯体の現況などを調査します。耐震性能については、建築時期や建築時等の図面上での確認のほか、耐震診断が可能な建築士等と連携するなどして現況を確認します。屋根や外壁、開口部といった外装部は、定期的な更新が不可欠な部位ですが、雨水の浸入を防止するなど建物の耐久性に関わる部位となるため、建物構造部に準ずる部位として扱い、劣化や不具合、雨水浸入の有無等について確認します。内装部については、劣化や不具合の調査の他、設備機器の仕様や使用年数等を確認します。なお現況確認を要する場合で、床下や天井裏など隠ぺいされた部位に点検口がない場合は、居住者等の了解を得て目立たない場所に点検口を設けて確認することも考えられます。第1章「長寿命化リフォーム」実践のためのアプローチ