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性能向上リフォームガイドブック省エネ編112・設計・施工意ポイント考える「法規」との整合性窓回りの改修では、建築基準法との整合性が常につきまといます。外壁の開口部に防火設備等(網入りガラスや耐熱強化ガラスなど)を求められる場合、防火上の性能を満たさない外窓(サッシ)やガラスは使用できません。「網入りガラスはうっとうしいので透明なフロートガラスに換えてくれ」というリフォーム要望は多いのではないかと思いますが、類焼や延焼を防ぐ大事なルールですから気をつけてください。また、マンションなどでは、建築物の高さ31m以下にある3階以上の階に、消防用の「非常用の進入口」または「非常用の進入口に代わる開口部」を設けることが規定されています。該当部分に内窓を設置すれば消防隊の進入に支障をきたす可能性もあります。このような場合は、事前に消防署に確認する必要があります。周辺工事の発生二重サッシにする場合、サッシ周辺の既存枠や壁面との取り合いで意匠的な工夫が必要になる時があるので気を付けましょう。これは費用や取付け後の部屋の広さ、見た目にも影響します。場合によっては造り付け家具の移設など予想しない工事も発生します。リフォームは家電品や車のように製品を購入するだけでは済まないので、施工の際は、設計者や施工者にも十分確認してください。考え方をシンプルに性能向上リフォームはそれだけを目的とする場合はほとんどありません。リフォームの多くは、水回りを改善したい、使いにくい間取りを直したい、あるいは冬の底冷えを何とかしたい、といった要望です。したがって、耐震性やバリアフリー性同様、省エネ性もそうした直接的な問題を解決するリフォームに組み込んで性能アップを図る方が現実的です。要は、リフォームにあたって一番解決したい問題は何か、解決にあたって、基本性能をどれだけ上げられるか、というスタンスに立てば、リフォームはもっと気楽にできるようになります。断熱性は100%でなくても二重サッシで遮音性が飛躍的に高まり、期待していなかったプラスαの効果に満足したというケースもあるのです。優先順位の高いリフォーム要望に合わせて省エネ工期、費用が限られていれば窓だけでも。一部屋だけでも。まず必要室の暑さ寒さの改善二重サッシの場合は、周辺工事への影響も予想