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性能向上リフォームガイドブック省エネ編092・設計・施工市町村による気候の違いで、省エネリフォームの断熱工事の基準もちがう注都道府県別に加え、市区町村単位で地域は区分されています。断熱の方法(工法)には2タイプあります。床、壁、天井などの構造体の内側あるいは柱と柱の間などに断熱する「内断熱充填工法」、構造体の外側に断熱する「外断熱外張工法」です。工事は既存部分の状態により、専門的な判断が必要になります。外壁を張り替えるリフォームをするか、内壁だけをリフォームするかによって、工事方法も違ってきます。設計者や工務店とよく相談しておきましょう(図2-3、図2-4)。断熱位置と各種の換気・通気措置のイメージ天井断熱小屋裏換気床下断熱床下換気外壁通気間仕切り壁図2-3床下断熱・天井断熱の場合円内は通気止めの必要設置箇所を表す断熱材にすき間をつくらない、結露しない施工が必要屋根断熱屋根通気基礎断熱(床下換気は設けない)外壁通気間仕切り壁図2-4基礎断熱・屋根断熱の場合出典:「自立循環型住宅への設計ガイドライン」建築環境・省エネルギー機構内断熱と外断熱ポイント3ポイント2日本は南北に長く、地域によって気候が異なっています。そのため寒冷地や準寒冷地、温暖地、さらに蒸し暑い地域など、自然条件によって、目標となる省エネ工事の程度が異なってきます。たとえば断熱材の厚さは、寒冷地のほうが温暖地より厚くしないと効果がありません。省エネ基準(平成11年次世代基準)では、市町村単位で地域をT〜Yまで分類し、それに対応する工事基準を示しています。設計者や工務店に、省エネリフォームを行う住宅がどの地域に属しているのか確認してもらい、計画を立てることが必要です。柱などの骨組みと断熱材との間に隙間があると、そこから熱が漏れて、断熱効果が下がります。壁と床の継目、壁と天井の継目の断熱材を連続させることも大事です。また、繊維系断熱材の場合は、結露などにより断熱材自体が水分を含むと、やはり断熱効果が下がります。木造の骨組みを傷める原因にもなります。そのため、断熱材に防湿性と通気性をもたせ、結露しない構造になるよう、設計施工します。断熱すると気密性が高くなるので、健康のため十分な換気設備も必要です。もT地域U地域V地域W地域X地域Y地域地域区分