「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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86<リフォーム事例集> 長寿命化リフォームの実践事例3-2住み替えによって使わなくなった自宅を賃貸住宅に転用 ● 狭小住宅をリフォームにより賃貸住宅に転用● 間取りの見直しと設備の充実により賃貸物件としての市場性を付与● 既存の柱や梁、造作物を最大限活かし、ローコストおよび短期間での  改修を実現空き家再生・利活用【八広の家】設計:(株)ルーヴィスリフォーム概要動機●昭和40年に建売住宅として販売された木造戸建て住宅であり、建坪は約5.7坪しかなく、販売時は浴室や洗濯機置き場もなかった狭小住宅であり、使用しなくなった持ち家の利活用に悩んでいた。●建築当初は家族住まいを想定した住宅だったようだが、現在大人数で暮らすには狭すぎると感じるようになっていた。事業者選定の決め手−以前の維持管理状況−リフォーム内容●狭いファミリー向けの間取りから、ゆとりある2人暮らしにちょうど使いやすい生活空間になるようにリフォーム計画を立案した。●リフォームにあわせて、建物全体の耐久性・耐震性の向上を行った。●以前は細かく間取りが分けられていたが、1・2階とも間取りを全面的に変更し、間仕切壁をなくすことにより、コンパクトでも開放的で使いやすい空間をめざした。●1階はダイニングキッチンを中心に、トイレやバスルームなどの水回りを集約し、居住性の大幅向上をめざした。 〔キッチンまわり〕柱や壁、天井など40年以上前の質感を生かしつつ、ステンレスキッチンなどシャープなイメージの設備機器を配することで、新旧の素材感が交錯するモダンなテイストを生み出した。 〔バスルーム・トイレ〕スタイリッシュで清潔感ある空間へとイメージを一新させた。●2階の居室は、建物が持っていた木のイメージを活かし、アジアンテイストあふれる空間に仕上げた。リフォームの評価 住環境や住まい手の生活の向上面●浴室や洗濯機置き場のない狭小住宅の間取りを見直し、キッチン、バスルーム、トイレ、洗面所と水まわりを一新したことにより、住環境を大きく向上させている。長期使用と利活用可能性●建物全体の耐久性を向上させ、賃貸住宅として長期にわたって使用できるようになった。個人や社会の資産となる価値や流動性の付与●住み替えで使用しなくなった持ち家を、賃貸住宅として室内の間取りや設備、機能を一新させた。●賃貸物件としての市場流動性を確保できた。良好な街並み・景観形成への寄与●4棟まとめて分譲された建売住宅の1軒であるため、他の住宅の外観とのバランスに配慮し、外観のデザインを大きく変えず、既存のイメージの踏襲に努めている。<貸す>

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