「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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82<リフォーム事例集> 長寿命化リフォームの実践事例リフォーム概要動機●母と同居することを機に広い住宅に住みたいと考えていたが、希望する立地条件で物件を探そうとすると、新築戸建て、新築マンションには手が届かないため、購入後に大なり小なりリフォームを行うことを前提に中古物件探しを進めることにした。●中古マンションを購入しても、スケルトンにすれば、なんとか自分たちの望む住宅をつくれるとの考えを持っていた。事業者選定の決め手●親族に設計者がいたため、リフォーム工事の設計を依頼した。●親族に設計をお願いすれば、価値観や生活スタイルを理解してくれているため、希望の住宅が実現できると思った。以前の維持管理状況−結果実現できたこと●自分たちの住まい方を実現できる間取りに変更…間仕切りを設けず、すべての空間を引き戸で仕切ることにより、最低限のプライバシーを確保しつつ、家族がひとつの空間で生活できる間取りを実現できた。実現できなかったこと●床を木質フローリングにしたかったが、コストの関係から、一部クッションフロア仕様にせざるを得なかった。●造り付けの収納を希望どおり設けることが難しかった。●共用部分であるサッシ枠は手を加えることができなかった。●天井カセット形のエアコンを取り付けたかったが、天井ふところが小さく断念した。2-2住み慣れた地域で中古購入し、自分好みにリフォーム● スケルトンリフォームを行って間仕切り壁を取り払い、空間を自由に設計● 親族が設計したことにより価値観やライフスタイルの共有が可能であり、  「こだわるところ」と「できるだけコストを抑えるところ」を詳細に検討する  設計プロセスが可能住み替え【I邸】設計:(株)池田洋二設計事務所リフォームの評価 住環境や住まい手の生活の向上面●以前から気に掛けていたマンションを購入できたため、立地や建物に対する満足度は非常に高い。●旅行から帰ると、やっぱり家がいいと感じる。●母は楽しそうに過ごしている(父が亡くなった哀しみを忘れられるような生活を送れている)。●母の居場所があるため、趣味や自分の時間を過ごしているようである。●生活自体はあまり変わっていないと思うが、知らず知らずのうちに感じていたストレスが解消された印象はある。●大空間であるため、自ずとみんなが同じ空間にいる時間が長くなり、家族間の会話が増えた。長期使用と利活用可能性●非常に住環境が気に入っているエリアであるため、終の住処として居住し続けたい。●子どもがまだ小さいため、子どもの成長にあわせて必ずリフォームが必要な時期はやってくると思う。また、時代や年齢に応じて価値観や好みが変わってくるはずであり、それに応じてリフォームすればよいと考えている。個人や社会の資産となる価値や流動性の付与●階段室型企画コーポラティブマンションということもあり、一般のマンションに比べて家族的な雰囲気があり、マンションのコミュニティが非常に良好である。良好な街並み・景観形成への寄与●マンション住戸のリフォームのため、周辺への影響はない。

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