「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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72[第4章]長寿命化リフォームをビジネスに活かす3-2 本格的な長寿命化リフォームに   欠かせないスキル技術力・提案力などハード・ソフト両面でのスキルが不可欠不動産仲介業務など、一体的なサービス提供できる仕組みも提案力など、ソフトのサービス力強化を 前ページ3−1で、長寿命化リフォームの提供に欠かせない3つのスキルを紹介しましたが、本格的に取り組んでいくためには、より高度なスキルや体制づくりが必要になっていきます。 そのためには、高度な技術力に加えて「提案力」「付帯サービス」「情報や知識の啓発力」といった、さまざまなスキルが求められていくようになります(表4−9)。 提案力でまず必要なのは、住まい手の要望やライフスタイル等に応じられる空間デザイン力です。リフォームを修繕のような行為でなく、生活を向上させる手段であることを住まい手に認識させるためにも、デザインに加えて建材・素材のチョイスやカラーコーディネートなど、五感に響く空間づくりの能力が必要になってきます。また、単なるリフォームプランだけでなく、長期修繕計画や長期利活用計画等を提供するなど、暮らし方や建物の使い方を提案できるスキルも不可欠です。 また、リフォームに付随するさまざまなサービスを提供できる体制づくりも欠かせません。高額なリフォーム費用について、自己資金に応じてローンを紹介するほか、無理のない返済計画かを確認するファイナンシャルプランナー(FP)的な視点も必要です。 また、「情報や知識の啓発力」ですが、これは、長寿命化リフォームだけでなく、維持管理やリフォーム進め方などを知らない住まい手に知識や情報を提供し、住まいへの関心とリフォームへの意欲を高めるための営業能力といえます。時間はかかりますが、住まい手への地道な啓発行為が欠かせません。コンプライアンスが重要に また、こうしたスキルやサービスは、必ずしも自社内で完結する必要はありません。必要に応じて他社と連携する形での提供であっても構わないのです(表4−10)。 また、「住み続け」「住み替え(売り主支援)」「住み替え(買い主支援)」といった3つのリフォーム市場ごとに、必要なサービスやスキルも違ってきます。それぞれの必要スキル例について、表4−11に示しました。 そして最後に、工事が大型化するほど、リフォーム事業者にはコンプライアンス(法令遵守)の意識が重要になります(表4−9 最下段)。建築基準法や消防法など現行の法令遵守はもちろん、現状建物が違法建築状態にあるのなら、リフォームによって是正するなどの姿勢や取り組みも不可欠です。リフォームビジネスのポイント● これからのリフォームビジネスは技術力に加え、  住まい手の暮らしの質を高める提案力や  サービス強化のための連携が不可欠になります。● 各種法規の遵守など、コンプライアンスの姿勢が重要です。

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