「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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62[第4章]長寿命化リフォームをビジネスに活かす1-2 長寿命化リフォームのベネフィットを伝えるリフォームには「暮らしの質の向上」につながるさまざまなベネフィットがあることを伝えていきましょう長寿命化するベネフィットを知ってもらう 長寿命化リフォームは、住まい手がその概要や進め方等をよく知らないこともあり、提案に際しては丁寧な説明が必要です。一般的なリフォームより高額になりがちなだけに、特にリフォームしたことでどのような生活の変化が期待できるのか、住まい手にとってのベネフィットを伝えることが重要になります。 では、長寿命化リフォームによって、私たちは住まい手にどのようなベネフィットを提供できるのでしょう。その一例を表4−1に示しました。 まず、安心・快適・健康など、住まい手の暮らしの質が大きく向上することが、長寿命化リフォームの大きなベネフィットといえます。 耐震性や耐久性によって地震に強く、長持ちする住まいは、ふだんはその性能を実感しにくいものの、安全・安心感となって家族全員に大きく作用しています。断熱性などの省エネ性能の充実は夏の暑さや冬の寒さを軽減して快適性を高めるだけでなく、ヒートショックなどの家庭内事故を減らす安心につながります。バリアフリーも、高齢のご家族が安全に生活できるだけでなく、誰にとっても住まいやすい空間(ユニバーサルデザイン)として、室内の安全性・快適性を高めます。 このように良質の住宅は、その性能がもたらす効用が住まい手の心身にも作用し、暮らしの質をレベルアップさせる力を持っているといえるでしょう。コスト面でのメリットも大きい 資産価値の向上やコストの削減といった、実用面でのベネフィットも見逃せません。長寿命化リフォームは高額な投資になりがちですが、たいていは改修後にランニングコストが低減しますし、総住宅コストも下がるなど、長い目で見ると経済的なメリットの大きいリフォームといえます。 また築年の古い住宅では、建替えも検討に挙がることがあるかと思いますが、長寿命化リフォームを実施することで、愛着ある建物をそのまま使用できたり、コストを安く抑えられるなど、建替えより優位な点も多々あります(表4−2)。リフォームビジネスのポイント● 必需リフォームでは付与しにくいさまざまな効用を  長寿命化リフォームでは実現できることを伝えましょう。● 建替えと比較検討する際も、  長寿命化リフォームの方が優位な点が多々あります。

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