「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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60[第4章]長寿命化リフォームをビジネスに活かすリフォームビジネスのポイント1 ビジネスとしての長寿命化リフォーム1-1 必需リフォームを拡大・発展させる長寿命化リフォームの目的が、性能向上を通じて住まい手の暮らしの質を高めることを伝えましょう暮らしの質を高める手段としての長寿命化リフォーム 第1章では長寿命化リフォームの概要や意義、進め方等について、第2〜3章では「住み続け」「住み替え」という、ストックの使用状況別の市場特性やリフォームへの取り組み方等についてご紹介してきました。最終章となる本章(第4章)では、長寿命化リフォームの実施者となる住まい手=エンドユーザーに対し、どのように長寿命化リフォームを提案していけばよいか、実際のビジネスに即して解説していきます。 さて、リフォームビジネスにおいて、長寿命化リフォームはどのような役割を果たすものでしょう。その回答のひとつとして、長寿命化リフォームは「ハードの改善に留めず、住まい手の暮らしの質を向上させるなど、多くのベネフィットを提供できるリフォームへと変えていくための手段」であるといえます。住まい手主導だと困りごとの解決で済まされがち 住まい手が、実際にリフォームを思い立つきっかけとして圧倒的に多いのが、「困りごと」の発生によるものです(図4−1)。 不具合の解消のための工事だと、仕方なく実施する意識から、「最少の工事で」「なるべく安く」といった消極的なオーダーになりがちです。しかしそれでは必需リフォームに留まり、付与される性能も設置当初までの回復に留まりがちです。それでは、住まい手の暮らしの質を高める改修にはなり得ません。 そこで、安心・快適・健康といった多くのベネフィットを提供できる長寿命化リフォームを提案することが、非常に重要になっていきます。具体的なベネフィットを示すことが大切 ただ、住まい手の多くは長寿命化リフォームにの概要やベネフィット等について、十分な知識を持ち合わせていません。長年使ってきた自宅が、手を加えることによって長期使用できることを知らない方も多いようです(図4−2)。 そのため長寿命化リフォームの提案時には、建物が性能向上することだけを伝えるのでなく、住まい手の暮らしの質が向上するなど、ハード・ソフト両面にわたって多くのベネフィットを享受できることについてアピールする必要があります(図4−3)。 リフォームの最終的な目的は、日々の生活や暮らしの質の向上にあります。こうした気づきを住まい手に持ってもらうことが、長寿命化リフォーム提案の第一歩となります。● 住まい手の暮らしの質を向上させ、多くのベネフィットを  提供するために、長寿命化リフォームが欠かせません。● 住まい手の多くは、  現在の建物を長寿命化・性能向上できることを知りません。  今の建物を活かせることに気づいてもらうことが大切です。

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