「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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40[第2章]「住み続け」のための長寿命化リフォーム3 「住み続け」リフォームのビジネスモデル 丸山工務店は、古い木造住宅が密集する東京・江東区に位置します。狭小敷地に建てられた住宅も多く、老朽化に加えて接道の狭さや耐震性能の低さ、災害の懸念、居住者の高齢化、建物の空室化などが問題となっています。 こうした住宅の質を向上させるため、同社では「既存住宅資産化リフォームシステムモデル」を展開。平成21年以来、国交省の「長期優良住宅先導事業」の既存改修部門にも採択されています。目視調査のほか耐震性能も極力把握しリフォームプランを提案 まず、問い合わせを受けて現地に伺い、聞き取り調査後に現場調査を実施します。目視や簡易測定で建物の傾きや沈下具合等を調査するとともに、簡易な非破壊検査も実施し、可能な範囲で耐震性能をチェックします。この調査結果やヒアリングをもとに、各部位ごとの老朽具合等を示す「現状建物調査チェックシート」(66・67ページ参照)や建物全体の耐久・耐震・温熱・劣化・維持管理・高齢者配慮等を分析した「建物現状の評価表」を作成し建物の現状性能や問題点を明らかにします。 次いで、全体リフォーム計画書と改修プラン(図面)を居住者に提案します。提案内容は、部位別・優先順位別に改修内容と費用の目安を提示するとともに、資金計画などファイナンシャル相談も行い、資金が十分でない場合、段階的に工事を実施するなどの提案もしていきます。 こうした打ち合わせを重ねて本契約を交わし、リフォーム工事に入ります。工事後は性能検査を実施し、写真も添えて施工への不安を払拭してもらいます。また引き渡しの際は、各種作成、発行した図面や書類、保証書や写真等をまとめた「住まいの管理カルテ」をお客様に渡し、以後の維持管理に役立てていただきます。 引き渡し後は、工事の規模の大小を問わず、年2回お役様宅を訪問し、定期点検を実施しています。不具合があれば対処し、お客様との継続的な関係を築き上げていきます。3-1 親身なアフターフォロー体制の構築による   顧客との関係構築モデル● 建物調査を行って住宅の状態を正確に把握。● 建物性能と予算に応じた性能向上リフォームを実施。● 各種図書や写真類を蓄積し、親身なアフターフォローで安心を提供。リフォームビジネスのポイント地域密着型で顧客に寄り添う 〜(株)丸山工務店地域密着型の営業活動ヒアリングと事前調査リフォーム計画書と改修プランの提案お客様からの相談・問合せ既存建物の現状性能等を把握するための建物調査引き渡し(住まいの管理カルテとメンテナンススケジュールを提供)契約・施工定期的に訪問し、定期点検を実施(年2回)継続的な信頼関係構築

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