「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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20[第1章]ストック型社会における長寿命化リフォームの重要性日常的な維持管理が住宅の長寿命化につながる 住宅の劣化状況を日常的に把握し、必要に応じて、点検や清掃、補修、更新を行うことが住宅を長持ちさせることにつながります。特に、住宅のインフィル部分(住宅内の内装・設備等)については、日常の点検・清掃・補修などの維持管理を容易にする対策が求められるとともに、補修等による対応が困難になった際に全面的な更新を容易にする対策がなされていることが重要です。 この「維持管理・更新の容易性」は、住宅性能表示制度の性能表示項目や長期優良住宅の認定基準のひとつとして規定されていることからも、住宅の基本性能に影響する重要な要素であることがわかります。また、住まい手の住宅に対する維持管理意識を醸成するという意味からも、リフォーム計画に盛り込むことが重要です。⑤維持管理・更新の容易性住まい手が容易に点検できるようにしておくことが、住宅に対する維持管理意識の醸成につながります● 床下・小屋裏を点検できる点検口の設置が、  住まい手による日常的な  点検・清掃や定期点検・  補修・更新に役立ちます。ここがポイント!性能項目等長期優良住宅の認定基準の考え方維持管理・更新の容易性●構造躯体に比べて耐用年数が短い内装・設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられていること。図1−20 維持管理・更新の容易性向上リフォームの工事例○フレキシブルで更新が容易な「さや管ヘッダー方式」の導入○床下点検口の設置住まい手の日常的な維持管理意識を醸成 建てられてから相当年数を経た住宅には、点検口が設置されていない場合も多いものです。床下点検口や小屋裏点検口があれば、日常的に床下または小屋裏空間の状況を確認することができ、住まい手の日常的な維持管理意識の醸成につながります。日常的な点検により、設備配管からの水漏れやカビの発生、雨水の浸入等に早期に気づくことができ、住宅の傷みが進む前に専門業者に補修を依頼することも可能となります。長寿命化リフォームを行う際には、次の事項に配慮して計画検討を進めるとよいでしょう。(図1−20)□床下や小屋裏の状態を点検できるように、区画ごとに点検口を設けること□給水・給湯配管はコンクリートに埋め込まず更新が容易な方式とすること

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