「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅷ
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10[第1章]ストック型社会における長寿命化リフォームの重要性長寿命化リフォームにより、住宅の資産価値の向上が期待できます②資産価値の維持・向上どんな住宅に資産価値があるのか これまで我が国で行われてきた、住宅投資額と住宅資産額との関係を表したものが図1−11です。これをみると昭和44年以来、50年近くで約890兆円を住宅に投資したのに対して、市場で評価される住宅の総資産額は約350兆円であり、実際の投資額累計を約540兆円下回っていることがわかります。 住宅の投資額に見合った住宅資産としてくためには、住宅性能の充実だけでなく、不動産市場で取り引きされやすい市場流通性、適切な維持管理なども欠かせません。良質住宅ストック形成に向けた市場環境整備 図1−12に示すように、国土交通省では、良質な住宅ストックが適正に評価されず、維持管理・リフォームを行うインセンティブが働かない現在の市場を改善する必要があると考えられています。 このため、長期優良住宅、住宅性能表示、瑕疵保険、インスペクション、履歴等の制度を活用し、住宅ストックの維持向上・評価・流通・金融等の仕組みを一体的に開発・普及等させる取組みに対し支援を行うことにより、良質な住宅ストックが適正に評価される市場の好循環を促す「住宅ストック維持・向上促進事業」が進められています。 この事業が推進されると、長寿命化リフォームを行った良質な住宅が市場で適正に評価され、流通することとなり、消費者の生活が変わっていくことが期待できます。 図1−13に長寿命化リフォーム実施有無による住宅の資産価値評価の考え方を示します。 長寿命化リフォームによって長期使用が可能となった住宅は、建てられてから相当年数を経た住宅でも良質な住宅性能を維持している住宅に生まれ変わったといえます。リフォーム後もこれらの住宅を適切に維持管理し続け、中古住宅流通時に他の既存住宅よりも高い価格で査定され売買・賃貸されることになれば、住まい手の投資意欲につながり、中古住宅流通の活性化にもつながると考えられます。● 長寿命化リフォームにより、既存住宅は、  住宅性能が向上し、適切な維持管理が実施される住宅ストックに  生まれ変わることができます。● 長寿命化リフォームを実施した良質な住宅が適正に評価され、  中古住宅流通が活性化するための市場環境整備が進められています。ここがポイント!

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