「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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86第2章 住まい(居住中・これから住む家)を長寿命化するためのリフォームマンション専用部の給水管の更新を契機にリフォームを実施 築36年の中古マンションに居住するMさんは、マンション全体の排水管の高圧洗浄を担当する事業者から専用部の給水管の老朽化の状況について、点検をした方がいいとの提案を受けました。 Mさんは建設当初のシステムキッチンやレンジフードを利用し続けており、それらの設備の老朽化も気になっていました。そのため、給水管の劣化状況の確認と在来浴室部分を除いた可能な範囲での給水管の更新をベースとしながら、水回り設備の更新及び模様替えを図ることとしました。 築年が古いマンションが多くなる状況の中で、配管関係のトラブルからリフォームを行うケースが多くなり、これらの設備系業者も大工・工務店等と協力関係が結ばれるようになっており、このマンションの高圧洗浄等を担当している設備系事業者もそのような体制を組んでいることから、今回のリフォームは設備系事業者を元請けとして行うこととなりました。リフォームに伴う住戸のインフラ設備の維持管理容易性の向上 給水管の状況は継手部分に若干の錆が見られたものの管自体は概ね良好な状態でした。管理組合に残っていた図面をベースに施工の手順・段取りが組まれましたが、実際に床をはがすと配管ルートが図面と異なっており、その場で、新たな給水管のルートの検討が求められました。これを踏まえ、今回のリフォームによって更新された配管ルート、管材等の図書が作成され、Mさんがそれを保存することとなりました。 また、配管やシステムキッチンの更新・交換に伴って、床や壁の仕上げ・下地をはがしたことを受け、新たに床下点検口及び共用の排水立管の点検口を設置するなど、設備更新による機能性・居住性の向上とともに、維持管理容易性の向上も図られました。2期工事でサッシの断熱・気密性を向上 インフラ・水回りの改修に合わせ、以前から不満を感じていたサッシの断熱性・気密性の向上や、一部内装の更新を第2期リフォームとして実施しました。サッシについては、当初ガラスの交換による対応を検討していたが、合理的な性能向上を実現するため、カバー工法を採用しています。* このマンションはコーポラティブ住宅であり、通常共用部分となるサッシについて、各住戸で変更してもよいとしています(⇒88ページをご参照ください)。4-4 「住み続け」のためのリフォーム事例④ 給水管更新をきっかけに、分譲マンションの   水回りを中心とした専有部の機能性・居住性を向上●マンション専有部の配管チェックからリフォームへ●建築時からの古いキッチン類を一新●点検口も設けて以後の維持管理を容易に長寿命化リフォームのポイント住み続け

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