「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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854.住み続け・住み継ぎのリフォーム事例耐 震バリアフリー断 熱劣化対策維持管理【O邸】 設計:ARU田口設計工房(埼玉県桶川市)施工:(株)生川工務店(埼玉県鴻巣市)●建物の築年:不明(母屋は築100年程度、増築部分は築40年程度と推測)●建物:木造2階建て●施工面積:第1期:約133㎡、第2期約188㎡/延べ面積:約280㎡●工期:第1期:約3ヵ月、第2期:約10ヵ月●リフォーム費用:非公開リフォームの動機●第1期:父親の健康状態を考えて、ふだん生活空間としている主屋の玄関、LDK回りと寝室としている増築部分で、車いすでも生活できるようにリフォームした●第2期:あらわしとなった構造に魅力を感じ、第1期で手を入れなかった築100年程と思われる養蚕農家住宅の主屋部分をフルリフォームすることとなった事業者選定の決め手●住宅展示場でリフォーム相談を行ったところ、リフォーム物件である実家に近い設計士を紹介された●相談段階でスケッチを含めたリフォーム提案を行うことで気に入ってもらえ、契約となった以前の維持管理状況不明リフォーム概要実現できたこと●土壁だった外壁を更新し断熱性能を向上させたこと、耐震性の向上を行うことにより、現代の生活レベルを満足する快適性・安全性を確保できる楽しく暮らせる住宅に生まれ変わった●浴室、洗面脱衣室、トイレ等の水回りは、第1期工事により高齢者対応空間に更新されている実現できなかったこと【技術面の理由から】●住宅が傾いたまま増築されており、そのまま第1期工事を行ったため、住宅の傾き(約1.5cm/m)を是正できなかった ⇒傾きが進行しないように耐力壁・接合部を強化・固定し、耐震性を向上させた主な長寿命化リフォーム耐震改修●柱や梁の増設、構造用合板による補強●Iw値:0.1→1.0を達成断熱改修●外壁・屋根・床への断熱材の充填、ペアガラスサッシに更新●省エネ住宅ポイント達成レベルバリアフリー改修●段差の解消(浴室、各居室)●内部階段等への手すり設置劣化対策や維持管理の容易性…長寿命化リフォームの評価住環境や住まい手の生活の向上面●断熱性を向上させるとともに、気密性は可能な範囲で向上させた●各室の間仕切り戸を再利用することにより、使用する部屋ごとに区画可能●耐力壁とした部分に間仕切り戸を引き込むことにより、大空間として広く使用できるように可変性を持たせている●夏季の通気が確保できるように、既存開口部や昔ながらのふすまで仕切られた空間構成を活かし、腰屋根も換気塔としての機能を復活させた●既存の材を最大限活かし、蚕部屋であった小屋裏空間を生活空間として再生長期使用と利活用可能性●床のかさ上げによる段差解消リフォームや断熱性向上リフォームの実施により、長期にわたって生活できる住宅として再生した個人や社会の資産となる価値や流動性の付与●住宅内部の性能向上だけでなく、外皮をカバーして構造躯体を保護する形で外観も更新し、耐久性も向上していることから、資産価値は高まったと考えられる良好な街並み・景観形成への寄与●付け柱と漆喰塗りにより、昔ながらの古民家のイメージを復活できた●丸窓を障子の窓と同じ高さに設置し、座って屋外を見通せる配慮を行ったことが、丸窓のある趣のある古民家の外観創出につながったリフォーム概要基本情報

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