「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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78第2章 住まい(居住中・これから住む家)を長寿命化するためのリフォームフルスケルトンにして問題個所を確認 Mさんの住まいは、敷地が幅1.2mの通路に接しただけのため接道要件を満たさず、再建築不可となっています。そのままでは建替えができないため、お子さんの結婚を機にフルスケルトンリフォームによって長寿命化を図り、併せて二世帯で無理なく同居できるようにしました。 リフォームに際してはまずインスペクションを実施し、現状の状態を確認。建物をスケルトンにすることで、腐朽が進んでいる箇所や耐震補強が必要な箇所が明らかになりました。基礎を追加して既存の基礎と緊結し、腐朽個所は建材を交換。筋交いを追加するなどして耐久性、耐震性能を向上させました。 屋根や内壁、床下には断熱材を充塡し、省エネルギー性能を高めました。給排水管は更新し、点検口も新設したので、将来の維持管理や追加リフォームを容易にしています。 一方インフィルは、若い夫婦が居住しやすいよう、キッチンやバスルーム等水回りの設備機器を更新し、内装もイメージを明るく刷新しました。狭小でも使い勝手とプライバシーに配慮 建物は、建坪8坪程度のいわゆる狭小住宅。増築は難しいため、可能な限り狭さを感じさせない工夫を重ね、居住性を向上させています。 例えば2階の2間は、これまで2間続きのレイアウトになっていました。リフォームによって階段の位置を変えたことで、2間を振り分けタイプに変更でき、それぞれ独立した使い方ができるようになりました。また狭い空間を有効に活用するため、2階の小屋裏部分にロフトを設置し、生活スペースを広げています。 リフォーム後、幅4.0mの道路に接している建物左隣の敷地を購入できたため、合筆することで再建築も可能となりました。当面、新たに購入した敷地に建つ住宅に母親が移り住み、独立型の二世帯住宅的な形で家族3名が暮らし、将来のライフステージの変化に応じて暮らし方を見直していく予定です。4-2 「住み続け」のためのリフォーム事例② 子どもの結婚を機に、再建築不可の狭小建物を   夫婦+親の二世帯同居できる空間へと再生●子どもの結婚を機に、世帯人員の増加に対応でき、 かつ二世帯同居が可能となるリフォームを実施●フルスケルトンリフォームによって耐震性・断熱性を向上●住宅内装を刷新し、若い夫婦が居住しやすいよう配慮長寿命化リフォームのポイント住み続け

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