「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
72/180

66第2章 住まい(居住中・これから住む家)を長寿命化するためのリフォーム安心して中古住宅を選択できる環境づくり 「中古住宅購入+リフォーム」にまつわる不安、そして求められるサービス、また、それらを支える市場環境のあるべき姿について図3-3に整理しました。 つまり、住宅取得者が抱く中古住宅購入に際しての不安を解消・払拭し、新築住宅と同様に、安心して中古住宅を選択できる市場環境をつくりだすことが、中古住宅流通の活性化に向けたポイントとなります。 そのためには、物件紹介や適正な価格査定、不動産仲介等の「不動産仲介業務」、建物調査/建物診断からはじまり施工、アフターサービスに至る「リフォーム業務」、さらに、これらの適正な実行を担保し、促進するための「市場環境の整備」、これら3つの要素が必要です。不動産流通業とリフォーム業の連携の必要性 住宅取得者の利便性や安心感を向上させ、中古住宅流通の活性化につなげるためには、不動産業とリフォーム業の連携は必要不可欠です。 今、住宅取得者側のニーズに目を向ければ、不動産仲介とリフォームに係る各種サービス機能を、パッケージとして一体的に提供するモデルの確立が求められていることは間違いありません。こうした連携モデルとして、表3-2に3つのかたちを整理しています。中古住宅市場、リフォーム支援の環境整備が必要 一方、中古住宅仲介やリフォームの適正な実行を担保し、促進するための「市場環境の整備」も求められます。 これには、リフォームローン等資金調達手段の充実、中古住宅やリフォーム品質のわかりやすく統一的な性能表示、住宅履歴の管理、中古住宅やリフォーム工事向けの瑕疵保険、税制優遇等が考えられます。 これらのうち、既存住宅性能表示制度については、2002年に制度の枠組みは整えられました。また、2010年春からリフォーム工事瑕疵保険と既存住宅売買瑕疵保険について、国土交通大臣に指定を受けた保険法人が保険販売を始めました。 国は、新築中心の住宅市場から、リフォームにより住宅ストックの品質・性能を高め、中古住宅流通により循環利用されるストック型の住宅市場への転換を図るため、今後講ずべき施策について検討を行った結果を「中古住宅・リフォームトータルプラン」として2012年に取りまとめています。この中で、「①中古住宅流通を促す市場の環境整備」「②リフォーム市場の環境整備」「③既存住宅ストックの質の向上の促進」「④中古住宅流通・リフォームの担い手の強化」などの取組が整理されています。3-2 中古住宅購入とリフォームを一体提供する意義消費者の不安払拭が、新たな需要を喚起します●中古住宅購入とリフォームを一体的に提供することは、 ユーザーの不安を払拭し、中古市場の活性化につながります。●中古住宅流通とリフォームを一体的に提供するため、 さまざまな連携方法が新たな取り組みとして生まれています。ここがポイント!

元のページ 

page 72

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です