「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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632.「住み続け」のためのリフォーム住宅性能概要耐久性能・耐震性能の向上●耐震診断を含む建物調査等を実施し、老朽・劣化箇所等の特定や現状における性能等を把握した上で、工事完了後の耐久性や耐震改修等を実施することが求められる。* 「完全分離型」とする際には玄関の新設等のために外壁に新たな開口を設けたり、場合により基礎の一部を解体したりすることが発生する。耐震計算に基づき、補強等を行うことが必須となる。省エネルギー性能の向上●開口部の性能向上を図ることにより、すべての世代にとっての居住性の向上を図る。● 「完全分離型」の場合、内壁をはがすなどの大掛かりな工事をする場合には、床・基礎や壁、小屋裏・天井の断熱性の向上等を図ることも有効となる。*断熱性等の向上に対しては、若い世代の方がその重要性等を認識していると考えられ、子ども世帯と一緒に検討を行うことが有効となる。バリアフリー性能の向上高齢者である親世帯にとっての居住性を担保するため、以下に示す高齢者への配慮を可能な範囲で図ることが望ましい。●段差の解消 家の中外の段差をなくす。それにより、躓き等の事故を未然に防ぐことにつながる。●手すりの設置 階段、廊下、浴室、玄関、玄関アプローチなどに、手すりを設置する。●開き戸から引き戸への変更 高齢者・車椅子利用者でも容易に開閉が可能な引き戸に変更する。●ヒートショック対策 空間間での温度差を低減するよう、断熱性の向上や浴室暖房機の設置等によりヒートショック対策を行う。●その他 段差部分での足元への照明等の設置、廊下・階段・浴室・玄関アプローチなどでのすべりにくい素材の活用、リフト・ホームエレベータの設置等を行う。その他●世帯間のプライバシーに配慮し、遮音性を確保する。● 「完全分離型」とする際、将来の利活用を見越し長屋としての対応を図る場合は、住戸間の遮音性の確保とともに、防火構造とすることが求められる。当面は住戸間の行き来ができるようにする場合でも、施錠可能な防火扉で住戸間をつなぐ等の対応を図ることとなる。表2ー3 二世帯住宅化する際のリフォーム留意点インフラ対象となる工事要水道●蛇口の数が多くなる場合、水道メーターの口径を変更する。●併せて、道路からメーターまでに配管された水道管(引き込み管)も、メーターに適した口径の管に取り替える工事を行う。● 「完全分離型」の二世帯住宅とする場合、親世帯、子世帯それぞれに管を引き込む。電気●電気容量を変更して増やすことを検討することとなる。● 「完全分離型」の二世帯住宅にリフォームする際、二世帯間が固定的な隔壁または扉で明確に区分されていて、屋内配線がそれぞれ分離して施設されている場合など、親世帯と子世帯の電気の契約を別々にすることもできる。ガス● 「部分供用型」「完全同居型」とする場合、物理的な対応は特に必要としない。● 「完全分離型」の二世帯住宅化リフォームを行い、同一建物であっても各戸が独立した住居と認められる場合には、戸別に契約しなければならない (メーターも各世帯で設置)。表2ー4 二世帯住宅における光熱インフラの更新面での留意点

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