「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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54第2章 住まい(居住中・これから住む家)を長寿命化するためのリフォーム多彩になってきた日本人の住まい方 高度経済成長時代、多くの日本人の夢は一軒家の持ち家を取得することでした。「住宅すごろく」で例えると、親元から自立して賃貸アパート暮らしがスタートなら、その“上がり”は結婚後、郊外の庭付き一戸建てを購入することでした。 しかし日本人の働き方や暮らし方が多様化した昨今、誰もがこうした考え方を持つわけではなくなっています。概して日本人は持ち家志向が高いといわれますが、1つの家に延々と住み続けるだけでなく、暮らし方に応じて住まいを移るといった住み替えも増えています(図1-1の②)。 序章(はじめに)で解説したように、これまでの木造住宅の平均寿命は30年程度でした。この程度の期間であれば、住宅は1代限りのものと割り切り、好きな使い方をしてもよかったでしょうが、長寿命化リフォームによって耐久性を獲得した住宅は、リフォーム後も数世代にわたって利活用することが当たり前となります。家の使い方やリフォームについても、おのずと変わってくるといえます。「住み続け」と「住み継ぎ」 さて、「長寿命化リフォーム」は、リフォームを行うユーザーの目的から、《「住み続ける」ための長寿命化リフォーム》と《新たな居住者に「住み継ぐ」ための長寿命化リフォーム》に分けられると考えられます。 「住み続け」「住み継ぎ」の暮らし方のイメージが、図1-2になります。これは住まい手の立場からそのイメージを示したものですが、これを1軒の家=ストック側からみた利活用のイメージが、図1-3になります。 長寿命化リフォームにおける「住み続け」と「住み継ぎ」のイメージは、以下になります。●「住み続ける」ための長寿命化リフォーム 住宅の劣化度合いに応じた適時適切なリフォーム工事を実施することにより、長年にわたって住宅に快適・健康に住み続けるための長寿命化を実現するリフォームです。●「住み継ぐ」ための長寿命化リフォーム 適正なリフォーム工事を行った既存ストックの流通(流通後にリフォーム工事を実施する場合も含む)を促進させることにより、新たな居住者に社会ストックとしての住宅を住み継ぐための長寿命化を実現するリフォームです。1-1 「住み続け」「住み継ぎ」2つのストック承継形態1つの住宅を住み続けていくか、暮らしに合わせて住み替えていくか1 「住み続け」と「住み継ぎ」の視点●私たちの住まい方として、1つの住宅に暮らし続ける「住み続け」、 必要に応じて家を替えていく「住み替え」に大別できます。●「住み続け」「住み替え」ともに適切なリフォームが必要になりますが、 そのアプローチには差異が出てきます。ここがポイント!

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