「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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44第1章 長寿命化リフォームの概要省エネ・断熱性能向上リフォームのニーズ 住まいの省エネ・断熱化は、エネルギー消費量を抑えるだけでなく、温熱環境を改善することによって住まい手が「快適」かつ「健康」に住み続けることができる、という点で、長寿命化リフォームを推進するうえで重要な要素です。 東日本大震災後の節電要請により、世の中全体として省エネルギーに対する関心は高まりました。「省エネ住宅エコポイント制度」等の追い風を受けて、ガラスの複層化やサッシ交換、内窓追加の認知度は飛躍的に上がりました。 いっぽう、外壁、屋根・天井、床の断熱化に関しては、工事が大がかりになることが多く、具体的な工事方法がイメージしにくいこともあって、それほど普及が進んでいるわけではありません。省エネ・断熱性能向上リフォームの技術・工法 省エネリフォームに関しては、数多くの技術、工法、素材が開発されており、さらに断熱改修だけでなく、自然エネルギーの利用、省エネルギー設備への交換、取付など、多岐にわたります。 一般財団法人建築環境・省エネルギー機構が発行している「既存住宅の省エネ改修ガイドライン」(表2−18)では、断熱・遮熱・気密改修工法に関わる16種類の手法をはじめ、実践的な現場作業のポイントを含めた情報がわかりやすく示されています。同書に記載されている断熱材は、グラスウール、押出法ポリスチレンフォーム、吹付断熱工法など、広く用いられているものとなっています。 断熱改修は、防湿や通気等を含めた正しい設計、施工を行わないと結露などかえって住まいに悪影響を及ぼす可能性があるため、設計者・施工者ともにしっかりとした技術を身につける必要があり、高い技術を持った人材の育成やそのための環境整備が大切です。 なお、こうした断熱改修は大がかりなため、「居ながら施工」が難しいケースもあります。近隣の空き住戸を一時的な仮住まい場所にしてもらうなど、住まい手の負担を最小化する提案が、改修の実施につながっていきます。設備機器の設置だけでできる省エネも 一方で、近年は住宅設備機器の省エネ化も進み、取付や交換だけで省エネ性能が向上する設備機器や建材もあり、段階的リフォームや後付け工事等でも比較的手軽に性能向上できます(表2−19)。 省エネ・断熱化リフォームは、効果が目に見えるものではないため、各種の評価書等を活用して自宅の温熱環境を数値化し、性能を「見える化」することも有効であると考えられます。◆省エネ・断熱性能の向上は、住まい手が快適かつ健康に住み続ける住まいに するという点で、長寿命化リフォームを進めるうえで重要な要素です。◆窓断熱の認知度は向上しましたが、 外壁・屋根・天井・床の断熱改修の普及はそれほど進んでいません。◆省エネ・断熱性能向上リフォームは、住まい手に省エネ・断熱化の重要性を 理解してもらい、耐震化などその他の性能向上リフォームと併せて 複合的に進めていくことが合理的です。◆省エネタイプの設備機器や建材の活用で、手軽な省エネ性能向上も可能です。性能向上リフォームのポイント(2)省エネ・断熱性能向上リフォームここがポイント!

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