「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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32第1章 長寿命化リフォームの概要【第1段階】長寿命化リフォーム 全体計画の策定 全体的な進め方の概要第1段階の流れについて 図2−10は、前ページに示した長寿命化リフォームの3つのステップのうち、第1段階の詳細な進め方を示したものです。 まず、住まい手からの「①ヒアリング」を実施し、リフォームの動機や目的、これからの暮らし方、予算や資金計画などについてうかがいます。次いで、対象となる既存住宅の部位・部材をスケルトン、インフィルの区分を設定したうえで、その劣化度や取り合い、居住性等について「②建物調査」を実施。そのうえで、実施すべき長寿命化リフォームの全体プランを「③企画」したうえで、その内容が住まい手にとって最適なアプローチなのかいったん「④内容・コスト検討」したうえで、長寿命化リフォームを実施可能と判断された場合、「⑤全体計画を策定」し、第2段階の「設計・施工」へと移ります。 調査時におけるポイント ②の建物調査については、大きく、以下の3点から評価・検討します。 建物構造部の耐久性能、耐震性能の調査 住宅の長寿命化に必要となる住宅性能の調査 居住性の調査 これらを確認したうえで、建物に対する愛着、街並み、景観との調和等の「ソフト面の検討」を加えながら、長寿命化リフォームの意義を説明し、住まい手に提案します。 まずはじめに、建物の長期使用に不可欠な「 建物構造部の耐震性能・耐久性の調査」を行います。ここでは地盤の強度、構造躯体の強度や劣化具合、屋根や外壁からの雨水浸入の有無など、建物の耐久性に関わる問題点がないかどうか確認します。改修を要すると判断した場合はその改修工事の内容と概算費用を確認します。 次いで「 住宅の長寿命化に必要となる住宅性能の調査」を行います。現状の断熱材などの充填状況やバリアフリーへの配慮など、快適性や安全性に必要な住宅性能について確認します。バリアフリー性能については、現状の居住者等への対応だけでなく、将来の高齢化を考えた準備も含めて検討します。改修を要すると判断される場合は、改修工事および概算費用を確認します。 そのうえで 「 設備・間取り・居住性等の調査」を行います。主に室内の居住性についての確認が中心となりますが、内装や設備等の不具合の確認をはじめ、間取りや仕様などについて住まい手の要望もうかがい、概算費用を算出します。企画後の検討が不可欠 「③企画」では、調査結果をもとに長寿命化リフォームで必要となる改修内容を整理し、全体の概算費用を確認したうえで、長寿命化リフォーム【仮計画案】を作成します。この仮計画案を基に、「④内容・コスト検討」として、長寿命化リフォームの検討=事業適否判断を行います。 費用が居住者等の予算よりも高くなる場合は、建物の耐久性や住宅性能の向上などを優先し、改修時期や費用の目安を整理して、長寿命化リフォームを1回で実施するか、または段階的に実施することが可能かどうかについて検討し、企画・提案します。 コスト面などから建替えや住み替え等の方がよいと判断した場合は、長寿命化リフォームを実施せず、よりベストなプランを住まい手に提示します。また、性能向上に多額の費用がかかりすぎる場合、長寿命化リフォームを断念し、一般的なリフォームで比較的短期に使い続けることを計画することも考えられます。 こうして、その住宅ストックに最適なアプローチであること、住まい手に無理のないことが確認できたら、「⑤長寿命化リフォーム【全体計画】」として、第2段階の「設計・施工」へと移ります。②建物調査④内容・コスト検討③企画⑤全体計画の策定①ヒアリング

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