「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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14第1章 長寿命化リフォームの概要スケルトンとインフィルに分け長期使用 長寿命化リフォームの進め方について、まずは基本的な考え方について説明します。 長寿命化リフォームは、既存住宅に「スケルトン・インフィル」(SI)の概念を適用したリフォームです(図1−3)。戸建て住宅を大きく「スケルトン」(構造部)と「インフィル」(内装・設備等)に分類し、それぞれ個別のアプローチでリフォームを実施していきます。「スケルトン」とは 「スケルトン」とは、基礎や柱、梁といった、建物の構造体を指します。1つのストックを長期にわたって使用するために、このスケルトンの耐久性を高めることが、長寿命化リフォームの第一目的となります。 これらの構造体は、屋根、壁、窓等の開口部などで覆い、雨水や湿気等から守られることで耐久性が担保されます。これらの部位を「外皮」と呼びますが、外皮もスケルトンと一体的に維持し、耐久性・断熱性・遮熱性等の維持を目指します。「インフィル」とは 対する「インフィル」は、住宅内の「内装・設備等」を指します。 この部位は10年程度で更新すべき設備機器があったり、内装など住まい手の好み等が反映される部位のため、必要な時期に適時交換、改修等を行うことで長期使用できるようリフォームする部位と定義できます。 また、居住者のライフステージやライフスタイルの変化等に対応できるよう、設備・配管なども適時交換できるように改修します。このような長寿命化リフォームを行うことによって、その後の維持管理やリフォームのしやすさ、コスト低減につながります。 これを長期的にみると、トータルでは住宅の維持管理コストの低減が可能となり、経済合理性を備えるものと考えられます(図1−4)。1-2 ハード面における長寿命化リフォームの考え方リフォームによって建物をスケルトンとインフィルに分け、既存住宅を長期使用● 長寿命化リフォームをハード面で定義すると、  まず1つの建物を「スケルトン」と「インフィル」に区分します。● スケルトン部はストックの構造体として長期にわたって高耐久化し、  インフィル部分は暮らし方に応じて適宜修繕やリフォームを繰り返します。ここがポイント!

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