「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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130第3章 空き家の利活用と再生のためのリフォーム空き家等の活用に向けたプロジェクトチーム 富山県高岡市における地域資源の継承等、共通する課題認識を持っていた地域の住宅メーカーの社長、不動産鑑定士、伝統産業プロデューサー、地銀の銀行員の4人が中心となって、地域の町家等の空き家や建物の再生・活用するプロジェクトチーム(高岡まちっこプロジェクト)を立ち上げました。 高岡まちっこプロジェクトは、鉄骨+木造の空き家をリフォームして「シェアハウス+ギャラリー(現在はシェアビズとして運営)」としたり、地域の空き家めぐりツアーを開催したりしています。それらのプロジェクトを通し、学生等の若い人が地域の空き家を借りたり、シェアハウスとして居住したりするようになってきました。町家をゲストハウスに 高岡市の地域資源である町家の継承に向け、高岡まちっこプロジェクトのメンバーの一人が借地権付きの町家を購入し、改修して活用することとなりました。その活用のあり方として、改修することで町家がこのように生きかえるということを地域に示すことも目指し、地域の方の交流の場+ゲストハウスとすることとしました。 ゲストハウスとしての役割を担うため、基礎・土台部分の足固めを行い、門型フレームを入れたり、格子状の耐力壁を設置したりすることで耐震性の向上を図りました。 温熱環境については、建物全体の断熱性を向上することはコスト的にも難しく、部分的に断熱区画を設ける方法では、かえって結露が発生する恐れがあったため、断熱材は床下、天井裏に入れる程度にとどめました。 現代の若い世代でも抵抗なく利用できるよう、台所やトイレについてはリフォームで設備等を刷新しています。一方で、町家体験施設としての役割もあることから、五右衛門風呂や木の建具、床の間・書院など、従前の町家の佇まいをあえて残し、古い建物の雰囲気と不便さが感じられるようにしました。3-4 戸建て空き家のリフォーム・再生事例④    空き家となっていた町家を   ゲストハウスに再生。   地域の体験・交流拠点にも活用● 耐震補強等を施しながら、昭和の面影を感じられる町家再生● 1階はコミュニティスペースとして地域へ開放することで、  空き家再生のモデルとして発信● 壁の漆喰塗りや塗装工事はDIYワークショップとし、  地域の子どもや学生たちも参加長寿命化リフォームのポイント質屋だった町家の佇まい。Before

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