「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅶ
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column98第2章 住まい(居住中・これから住む家)を長寿命化するためのリフォーム 一般に、住まい手がリフォームを検討するのは暮らしにくさの解消を目指すことから始まることが多いものです。こうした方たちにとって、建物自体の基本性能部分はともすれば後回しにされがちです。建物自体を性能向上させる必要について気づいていないことも考えられます。 耐震性など、目に見えにくい性能についてはリフォーム後の効果を実感しにいこともあって、住まい手は必要であると理解していても後回しにしがちであったりと、なかなか実施されにくい状況もあるようです。 そこで検討したいのが、「リフォームを1度で終わらせない」ということです。あるいは複数回を前提としたリフォームの提案や実施です。 一度一定規模のリフォームを実施すると、当分次の依頼は来ないようにも思えますが、実は大きな工事の後でも、さほど時間を空けずに次のリフォームを実施するパターンがみられます。 専門家のアドバイスによって工事内容に「性能向上リフォーム」を加えることが、そのリフォームを大型工事化し、長寿命化につなげることが可能になります。どんな依頼内容からであっても、リフォーム事業者は建物自体の性能向上をさせる必要性を住まい手に強く働きかけていくことが重要になります。リフォームを一度で終わらせないことが、長寿命化リフォームの推進につながります●計画的段階リフォーム型第1期リフォーム第2期リフォーム計画的●満足感からの発展型部分リフォーム他の部位リフォーム高い満足感●性能向上ステップアップ型一般リフォーム長寿命化リフォーム提案を受けて*先に性能向上リフォームを実施するケースも考えられる理由例再度リフォームを希望する理由予算の関係● 一度に高額なリフォームを実施する予算がなかった●当初から優先順位を付けて、段階的なリフォームを実施する計画であった● 将来リフォーム費用が貯まった時点で、改めてリフォームを実施したいと考えているリフォーム後に改めて気づいた問題点の解消●リフォームした後、実際に暮らしてみて改めて使いにくさや不具合を感じた それらを解消するために追加工事を行いたい●リフォームしてもらったが気に入らない個所があり、やり直したいよりよい空間にするための追加工事●1度リフォームしたところ高い満足感が得られたため、リフォームしていなかった 部屋や部位について、改めてリフォームを実施したくなった●実家や空き家に住む際、当初は 「とりあえず住めればよい」と最少リフォームで 済ませていたが、よりグレードの高い空間に住まいたいと考えるようになった世帯人員やライフスタイルの変化●リフォーム後時間が経過したが、その間に家族構成の変化や加齢等によって、新たな リフォームの要望が発生した性能向上リフォームの必要性を理解して●最初に一般リフォームを実施したが、リフォーム会社に耐久性、耐震性、省エネ性など、建物自体の性能向上を目指す長寿命化リフォームを提案され、実施したくなったリフォームが複数回となった理由例

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