「長寿命化リフォーム」の提案Ⅵ
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793.リフォーム事例とビジネスレポート耐 震バリアフリー断 熱【M邸】 設計:辻充孝(森林文化アカデミー)+手嶋尚人(東京家政大学)施工:T PLAN建築工房●建物の築年:1868(明治元)年●建物:木造2階建●施工面積:施工面積:163.2㎡/延べ面積:163.2㎡●世帯構成:夫婦(60歳代)●工期:約9ヵ月●リフォーム費用:1,515万円リフォームの動機長年隣町の商店街で借家で店を営んでいたが、リタイアに際し、夫の生家を終の棲家とすることを決心事業者選定の決め手娘の夫が建築系の大学教授であり、計画・設計等について依頼。ただ教授は東京に住んでおり、施主宅に近い森林アカデミーに協力依頼し、設計監理を協働で行うこととした以前の維持管理状況過去、2階の階高を上げる改修、水屋(便所・浴室・納戸)や離れを増築したことが確認されているリフォーム概要実現できたこと●外周壁の内側等に壁をふかすことなどによる建物全体の耐震性の向上●ゾーニングによる生活空間を主体とした部分断熱改修●裏通りからのアプローチとするなどの生活動線の変更●地域の材、職人の活用実現できなかったこと●特になし主な長寿命化リフォーム耐震改修●耐力壁の設置、ベタ基礎の新設*柱の直下についても、ジャッキアップせずに基礎を打つ工法を採用●屋根荷重を軽くするために瓦の下地に使用されていた土の撤去●IS値0.13→0.88獲得(限界耐力法による)断熱改修●充填断熱工法による部分断熱改修(断熱区画を設けた)●Q値:6.975W/㎡・K⇒3.27W/㎡・K(断熱区画内では2.65W/㎡・K)バリアフリー改修●土間レベルを上げるなど主動線の段差を縮小(1階のみ対策)劣化対策や維持管理の容易性●点検口に代わる措置として一部の床板をビス止めとして取り外せるように工夫長寿命化リフォームの評価住環境や住まい手の生活の向上面●建物全体の耐震性の向上、生活動線の整理・バリアフリー化、生活空間の断熱化が図られ、終の棲家として過ごせるようになった長期使用と利活用可能性●居住性が向上するとともに、表側の店の空間も改修されたため、「町家」としての利用継続は十分に可能個人や社会の資産となる価値や流動性の付与●伝統的建築物群保存地区と道一本隔てた街区にあり、美濃の「うだつのあがるまち」の資産として十分に位置づけられる●住む場所としてだけではなく表側1階スペースを店舗等に活用するなど、町家としての機能も維持されおり、地域のソフトの取組み次第となるが、流通性も確保されている良好な街並み・景観形成への寄与●ファサード側を断熱改修のゾーンから外すことで、手吹きガラスなど昔からの風情が保全された●格子に写真等を展示できるようにするなど、住まい手も街並みへの配慮を行うようになったリフォーム概要基本情報劣化対策維持管理

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