「長寿命化リフォーム」の提案Ⅵ
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64第2章 住まい(居住中・これから住む家)を長寿命化するためのリフォーム修繕を契機にリフォームを検討 築25年経ち、建物の傷みや老朽化が気になり、修繕を検討しようとしていたSさん。新築時のビルダーが廃業していたこともあり、傷み等の家の状態の把握に関して事業者に相談しました。 検討に先だって建物調査をしたところ、耐震性や断熱性等の基本性能が低めであることがわかり、事業者から単なる修繕でなく、性能向上リフォームを提案されました。検討に参加していた娘さんたちも、今後高齢期を迎える母親が安全・快適に生活できるよう、抜本的な長寿命化リフォームに同意しました。間取りとのバランスに配慮した耐震改修 この建物は、2階部分が2方向にセットバックしており、1階と2階の壁・柱の直下率が著しく低く、耐震性に不安がありました。しかし、2階の柱・壁下に新たに柱等を設置すると、耐震性は上がるものの、1階の使い勝手が悪くなってしま3-2 「住み続け」のためのリフォーム事例② 建物全体を耐震、断熱。 女性2名暮らしのための  シニアリフォーム●修繕の相談を契機に性能向上リフォームを実施●間取りとのバランスを考慮しながら耐震性を向上●次世代の住まい手(娘さんたち)による内容検討長寿命化リフォームのポイント外装はカバー工法により断熱性を向上。出窓は通常のサッシに交換しました。住み続けいます。 そのため、間取り変更やセットバック部分の1階天井に水平に合板を入れる等の工夫により、1階構造部の変更を最小に留め、建物や間取りの持つ特徴・特性と性能とのバランスに配慮した耐震改修を実施できました。高齢期の住まい方に配慮した居住性の向上 娘さんからの要望もあり、高齢期でも安心して暮らせるよう、居住性の向上を図りました。建具は開き戸から引き戸に替え、フロアごとの段差を解消しています。寝室は2階に配置されていますが、現在客間・仏間として使用している1階リビングダイニングに隣接する洋間を、将来は寝室としても使用可能としました。 温熱環境面では、壁や小屋裏への断熱材の敷設やサッシ交換とともに、1階床下を基礎断熱とし、蓄熱型暖房機を設置。これらの工夫により全館断熱が実現できるとともに、1階の床も暖かくくなり、四季を通じて快適な空間となっています。

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