「長寿命化リフォーム」の提案Ⅵ
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42第1章 長寿命化リフォームの概要column 長寿命化リフォームは、既存住宅にSI住宅の概念を援用し、各部位をそれぞれ個別の手法で性能向上させ、併せて使いやすさや快適性を目指していきます。 一般に「SI」というと、S(スケルトン)=構造部、I(インフィル)=内装部と解釈されています。そして構造部というと、柱や梁、床や壁といった部位がよく挙げられます。これら構造部が住宅の骨格として耐久性を担保していると考えられがちですが、「外皮」の存在にもっと着目していきたいものです。 住宅を「劣化対策」の視点から見ると、屋根や外壁、開口部といった外皮の需要性がよく分かるかと思います。劣化対策の基本となる「雨水の浸入防止」をはじめ、外部からの熱や光、湿気等から建物の性能劣化を防ぐのは、屋根や外壁といった外皮の存在があってです。これらは基礎や柱、梁などの部位と違い、10年単位でのメンテナンスや交換が必要なため、構造部とは言われませんが、それに準じた重要な部位といえます。スケルトンだけでなく、外皮への意識をもっと持ちたいもの雨水の浸入雨水の浸入結露左写真の拡大雨水の浸入が発生しやすい場所A:サッシB:バルコニーC:玄関ドアD:棟換気E:軒天井F:トップライトG:庇と外壁H:妻面けらば また外皮は、住宅の断熱性能を左右する部位でもあります。平成25年に「改正省エネルギー基準」が施行され、2020年までに新築住宅・建築物について段階的に新基準への適合が義務化されます。 この改正で「一次エネルギー消費量の算定」が設けられましたが、この中に「外皮の省エネ性能の見直し」も加えられています。

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