「長寿命化リフォーム」の提案Ⅵ
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158第3章 空き家の利活用と再生のためのリフォームcolumn 東京都世田谷区では、区内の空き家の有効活用を積極的に推進・支援しています。 「地域共生のいえ」は、区内のオーナーが所有する建物の一部あるいは全部を活用し、空き家や空き室を地域の居場所にする(一財)世田谷トラストまちづくりの取り組み。区内のこうした資源を活用し、区民の暮らしやすい環境と地域の絆を生み出しています。 「岡さんのいえTOMO」は、かつてこの家で近所の子どもたちに英語やピアノを教えていた岡ちとせさんの親族が、亡き彼女の遺志を引き継いで、子どもの声が響くたまり場にとこうした場を開きました。畳に座り、ちゃぶ台を囲んでお茶やおしゃべりを楽しむ…そんな地域のコミュニティの拠点や、仲間同士の交流の場として活用されています。 豊かな暮らしに近隣のコミュニティは欠かせません。営利目的でない分、賃料は期待できませんが、金銭に代えられないものが手に入るのではないでしょうか。こうした地域コミュニティの拠点ともいえる場としての活用も、空き家の利活用法のひとつといえそうです。空き家や自宅の空き室を地域のコミュニティ空間としてまちに開く「岡さんのいえ TOMO」は築70年の木造家屋。(一財)世田谷トラストまちづくりのサポートを受け、「地域共生のいえ」としてオープンしました。近所の子どもたちが10円玉を握りしめて集まる週2回のイベント「駄菓子屋」。他にも、子育て中のお母さん中心のカフェや、趣味のひととき「サンデークラブ」など、多彩なイベントがこの場で行われています。畳替えなどの内装改修の後、まちに開かれていきました。

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