「長寿命化リフォーム」の提案Ⅵ
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152第3章 空き家の利活用と再生のためのリフォームオーナーの費用負担ゼロで改修 横浜市の工務店・ルーヴィスは、築30年以上、空室1年以上の空き家を自社で借り上げ、オーナーの費用負担なしに再生、サブリースする「カリアゲ」を立ち上げました。同社が、空き家となっている賃貸アパートや戸建て住宅を一定年数(原則6年)借り上げ、全額費用負担してフルリフォームします。工事費とオーナーへの賃借料は、サブリース期間中の賃料で賄います。 契約期間が満了すると、同社は性能向上した状態のストックをオーナーに返却。以後はオーナーが一般的な賃貸管理を行う従来のスタイルに戻しますが、引き続き賃料保証契約をルーヴィスと結び、管理を任せることも可能としています。 「見た目は古くても、再生できるストックはたくさんあります。ただ、賃貸オーナーや空き家所有者の多くは、リフォーム費用が捻出できなかったり、投資しても入居者がつくかといった不安を抱えています。そこでオーナーの費用負担なしに再生できる。こうした取り組みをつくりました」(ルーヴィス代表の福井信行さん)見栄えでなく住宅性能にコストをかける 通常、賃貸物件は早期に入居者を獲得したいという思惑から、内装や設備更新に費用を割きがちです。しかし「カリアゲ」では、目に見えにくい耐震や断熱性能、遮音性能の向上に費用をかけています。これらは住宅が本来保持していなければならない性能であり、またオーナーにしかできない工事だからです。逆に内装については最小の仕上げに留め、入居者が住みながら自由に改装していけばよいという考えです。 賃貸物件は投資効率等の理由から、持ち家より内装や設備等のグレードが低く抑えられがちですが、住宅本来の性能を付与することで、古くても快適な賃貸空間へと再生されました。3-9 賃貸空き家再生 ビジネスレポート 築30年超、空き家1年以上の木賃アパートを6年間借り上げ、性能向上させてサブリース●修繕の相談を契機に性能向上リフォームを実施●限られた中での耐震性の向上●検討への親族(娘たち)の参加リフォームビジネスのポイント(株)ルーヴィス(横浜市南区)

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