「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅴ
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44第1章 長寿命化リフォームの概要3-2 「中古住宅流通+リフォーム」を支援するローン「中古住宅流通+リフォーム」の費用不安 「中古住宅流通+リフォーム」の不安要因の一つに、費用の問題があります。中古住宅であるためにローンがつきにくい、予算・ローンの都合からリフォーム分の費用を捻出できないといった問題に対し、従来のリコース型の住宅ローンの形態ではなく、ノンリコース型のローンが求められています。 ノンリコースローンとは   担保になっている資産以外に債券の取り立てが及ぶことのない非遡及型融資を「ノンリコースローン」と呼びます。日本の住宅ローンでは不動産を担保に取ったうえで、さらに追加の担保や個人の保証を求めるのが一般的ですが、ノンリコースローンの場合は担保割れの状態になっていても他の資産に影響が及ぶことはありません。ただし、利率はリコースローンに比べ割高となります。融資を受ける側には責任範囲が限定されることがメリットとなる反面、融資を行う業者側は担保となる資産に対する正確な評価が求められます。求められるリフォームローンの充実 国土交通省の調査(図3-5)によると、リフォームにおけるローンの利用率は10.2%、1000万円以上の工事でも26%にとどまっています。長寿命化リフォームを行うためには、ある程度まとまった資金が必要になるケースが多く、その普及のためには、使いやすい金融商品の充実が望まれます。 これまで、リフォームローンといえば、新築あるいは中古住宅購入に伴う住宅ローンとは異なり、金利が高く返済期間は短め、融資限度額も低いものが一般的でした。 最近では、メガバンクはじめ地方銀行、信用金庫などでも、中古住宅の購入にあたって「中古住宅購入費用+リフォーム工事費」をまとめて1つの住宅ローンとして取り扱ったり、リフォーム瑕疵保険に加入すると金利が優遇される商品などが増えつつあり、今後のさらなる商品開発が期待されます。 ここでは、いくつかの金融機関が提供する「中古住宅購入費+リフォーム工事費」を一体的に融資するローン、リフォーム瑕疵保険加入住宅向け金利優遇リフォームローン、中古住宅購入前の固定型低金利リフォームローンを紹介します。(2014年9月現在)●「フラット35 リフォームパック」(独)住宅金融支援機構 住宅金融支援機構では、【フラット35】リフォームパックという、「中古住宅の購入」と「リフォーム工事」に必要となる資金を一体の手続で借り入れできる制度の取り扱いを行っています。 中古住宅の購入後にリフォーム(設備や水まわり・内装などの大規模なリフォーム、二重サッシまたは複層ガラスの設置など【フラット35】Sの対象とするためのリフォーム)を行うことを前提として、住宅ローンを利用でき、中古住宅の購入資金に対する【フラット35】の融資限度額を引き上げることができます。●「みずほの住宅ローン」(株)みずほ銀行 (株)みずほ銀行では、「中古住宅購入代金」と「リフォーム費用」をまとめて1本で利用できる住宅ローンを提供しています。 金利もリフォームローンより低い住宅ローンの金利を適用でき、「中古住宅購入代金」と「リフォーム費用」の支払い時期が異なる場合でも分割実行可能で、中古住宅の築年数による借入期間の制限もありません。

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