「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅴ
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27リフォーム技術と手順表2-8 「 長寿命化リフォームを目的としたインスペクション」と「中古住宅の売買や査定を目的としたインスペクション」の違い表2-9 住宅性能表示制度、住宅瑕疵保険の建物検査に関する手引きやテキスト長寿命化リフォームを目的としたインスペクション中古住宅の売買や査定を目的としたインスペクション長寿命化リフォームの設計・施工に精通した検査員(インスペクター)が実施中古流通業者や評価機関が実施長寿命化リフォームの主体である「住まい手」の視点を重視不動産の鑑定、査定としての視点住まいを長寿命化し、快適に居住するための性能向上を目的とした、正確な現状把握建物の健全度、資産価値を測るための劣化診断、住宅性能評価のための調査名 称入手方法住宅性能表示制度 建設住宅性能評価解説(既存住宅・現況検査)2014書店、官報販売所、一般財団法人 日本建築センターほか(11,428円(税抜))住宅瑕疵担保責任保険 現場検査 講習テキスト一般社団法人 住宅瑕疵担保責任保険協会ホームページよりダウンロード可能戸建て住宅のための住宅性能評価申請の手引き一般社団法人 住宅性能評価・表示協会(3,333円(税抜))「部位等・事例別の判定」の部位別解説一般社団法人 住宅性能評価・表示協会ホームページに掲載リフォームを目的としたインスペクションに関する業界の動き わが国では、インスペクションに関する統一的な公的基準や資格制度は存在しないため、それぞれの団体や事業者が独自に取り組んでいるのが実態でした。 そこで、国土交通省が平成24年3月に策定した「中古住宅・リフォームトータルプラン」に、インスペクションのガイドラインを制定することを盛り込み、平成25年6月に「既存住宅インスペクション・ガイドライン」をまとめ、公表しています。 その他、業界団体等によるリフォームを目的としたインスペクションの動きとしては、一般社団法人JBN(全国工務店協会)が運用する資格制度「JBNインスペクション・システム」において「JBNインスペクター」の登録を行っています。 このほか、一般社団法人日本木造住宅産業協会や一般社団法人既存住宅インスペクター教育研究会など、さまざまな団体や事業者による動きがみられます。「劣化対策」ならびに「維持管理・更新の容易性」の重要性も念頭に 長寿命化リフォームのための建物検査(インスペクション)を実施するにあたっては、「劣化対策」ならびに「維持管理・更新の容易性」も、考慮しておくべき大切な要素として挙げられます。 長期にわたって耐久性が求められる建物の構造部には、耐震改修のほか、劣化部の修繕や耐久性のある材料への交換、劣化対策が必要です。漏水、結露、蟻害、通気性の不足、塗装類の剥離などを解消するために、小屋裏や床下の換気・防湿対策や防蟻処理、浴室などの水まわり周囲の防腐・防水措置も必要です。 構造部は改修後も定期的に劣化の有無などの確認が必要となるため、容易に点検ができるように、床下や小屋裏の空間ごとに点検口を設置することも大切です。

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