「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅴ
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160第3章 リフォームビジネスの新たな取り組み東日本大震災の被災家屋を再生、地域のコミュニティ施設にケース⑪ 豊田設計事務所(福島県いわき市)被災前の建物外観 いわき市に建築事務所を構える豊田善幸さんは、東日本大震災で被災した市内の中之作エリアの古民家や歴史的価値のある建造物について、修復や再生、移築等を実施する「中之作プロジェクト」を2011年から実施。2013年2月に特定非営利活動法人(NPO)として認定登録されるなか、被災建物の修復活動を行っています。 同地区の漁港に面して建つ築200年の商家も津波の被害を受け、所有者は当初解体を予定していましたが、豊田さんがさまざまな保存と活用の方法を検討し、最終的には土地と建物を購入することで保存することとなりました。 建物の改修は、ボランティアによるワークショップ「直してみんかプロジェクト『古民家建築塾』」を重ねることで進め、これまでに約600人が参加しています。改修途中ながら利活用も可能な状況になったところで、「使ってみんかプロジェクト」へと移行。建物は「清航館」と名付けられ、「学び」「楽しみ」「味わい」ながら地域資源の活用について知ってもらえる場として活用されています。「古民家という財産を地域とシェアするためには、ただ保存するだけでなく、利活用のマッチングも大切ですね」(豊田さん)。ワークショップによる再生活動風景被災直後の建物外観建物正面の開口部に開放感ある大型木製サッシを採用

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