「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅴ
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長寿命化リフォーム推進のための注目のビジネスモデル159市や地域NPOと協働で古民家の保存再生活動を実施古くからの伝統技術も継承するケース⑩ 才本建築事務所(兵庫県篠山市) 兵庫県篠山市は城下町としての面影を各所に留め、官民が歴史ある景観の保全や活用に積極的なまち。しかし所有者の高齢化や不在で管理のできていない古民家が多く現存しています。 篠山市育ちの建築家・才本謙二さんは古民家再生プロジェクトを主導し、市や商工会、NPO等との協働で保存再生活動に取り組んでいます。 古民家の修復や再生に当たっては、まず専門家(建築士でヘリテージマネージャー)が問診票をもとに建物の現地調査を実施。古民家の年代特定と評価、腐朽箇所設備の有無、改変履歴などから、建物が一番輝いていた時代を想定して復原をめざし、耐震補強も加えて改修を進めていきます。 修復作業はワークショップ形式で月2回行い、1年をめどに再生。作業前には講座を開き、プロの職人がボランティアに作業手順や道具の使い方を説明のうえ、各種大工仕事や左官仕事を行っていきます。 こうした再生活動によってまちと古民家の魅力がより高まり、再生プロジェクトに関わった人びとが町に親しみを覚え、ファンや移住者を獲得。カフェにコンバージョンされた古民家は、町の観光拠点としての役割を果たしています。左:古民家を改装してカフェに転用した事例。まちのランドマークとしても機能しています。右:建築家等プロの指導の下、月2回のワークショップによって保存・再生活動がなされています。個人邸の改修現場。柱をジャッキアップして基礎を打設したり(下左)、腐朽した柱を接ぎ木する(下右)などして耐久性を高め、長期使用をめざします。

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