「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅴ
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138第3章 リフォームビジネスの新たな取り組み定期点検は絶好の営業チャンス 建物の維持管理を住まい手が積極的に実施している例はそう多くありません。「よくわからない」「難しそう」「プロがすべきこと」と、故障や不具合が起きて初めてアクションを起こしているのがまだまだ一般的のようです。 こうした住まい手の意識を変えていくことも重要ですが、こうした状況は事業者側からの提案が受け入れられやすい環境ともいえます。 ビルダーやリフォーム事業者の中には、自社で施工(新築、リフォーム)した物件について、1年に1~2回程度の定期点検を行い、不具合の早期発見はもちろん、施主とのコミュニケーションを強固なものにして、将来の機器交換やリフォーム工事の受注につなげているケースも見受けられます。より積極的な事業者ですと、点検の際に長期修繕計画を提示し、いつ、どのようなリフォーム工事が必要か、その概算工事費はいくらくらいになるかを示した提案書を提供している例もあります。OB顧客との関係復活の機会に OB顧客と接する機会が希薄になっている事業者については、定期点検サービスの実施により、関係性を復活させることが有効かと思われます。住宅の維持管理状況や施主の要望に応じて長期修繕計画やリフォームを提案していくチャンスも生まれますし、図面等の資料や履歴を蓄積する管理業務まで請け負えば、住まい手との関係性も永続化していくことでしょう。 事業者の中には営業を兼ねて、自社で施工したリフォーム物件を見学する内覧会を実施しているところもあります。OB顧客や地域の住まい手にリフォーム工事を行うメリットや、リフォーム工事後の具体的な空間イメージを感じ取ってもらえるような取り組みは、営業面でも有効なだけでなく、冒頭に挙げた「住まい手の維持管理意識」を高めることにもつながっていきます。1 消費者の住環境や生活意識から考える  これからのリフォームビジネスのヒント【第2章】でご紹介したリフォーム事例の施主にうかがった内容から、持ち家に住まう一般消費者の、住まいに関する意識やお困りごとを整理しました。こうした気持ちを上手にフォローすることが、新たなリフォームビジネスにつながっていくはずです。課題①住まい手が自ら建物を維持管理する意識を高める必要がある● アフターサービスや定期点検サービスなど、  「維持管理」をキーにしたサービスを提供● 住宅履歴サービスや長期修繕計画などを提案1-1 「住み続け」に関する意識とビジネスヒント対処法

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