「長寿命化リフォーム」の提案 Ⅳ 【リフォーム事例のご紹介】
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第2章 リフォーム事例のご紹介 98 戸建住宅事例⑥(住み替え) H邸(神奈川県) ー 資産価値を重視し、性能向上リフォームを前提として中古住宅を購入 - 物件の概要 神奈川県内で落ち着いてゆっくり過ごせる住まいを探していた40代の夫婦。アメリカで暮らした経験があり、古い建物が適正に評価され、住人が手を加えながらメンテナンスで住まいを成熟させるという欧米の住宅事情を理解していた。 そのため、もともと全体の費用を抑えながら自分たちの理想とする空間や質感を得るには、新築よりもリフォームのほうがメリットがあるという考えを持っており、改修を前提として中古の戸建住宅を探し、築40年の物件を購入した。 改修工事の依頼先については、設計・施工を同じ会社が行う工務店やリフォーム会社ではなく、建築家と細かな点まで打ち合わせをしたうえで、独立した立場から住まい手に代わって設計監理できる形態という観点で設計事務所を探した。 設計にあたっては、夫婦がこだわるポイントを明確にし、今回手を加えるところ、今後予算ができたら手を加えるところを分けて、計画的に家づくりを楽しむというスタンスで行った。夫婦2人で部屋数はそれほど必要ないため、構造的に問題がある箇所はあえて減築し、夫婦の求める素材や質感を備え、ダイニングとフリールームを広く一体的に使えるようにするなど、ライフスタイルに合った空間づくりを目指した。 劣化対策、耐震性、バリアフリー性、省エネ性などの住宅性能も、住宅医ネットワークによる詳細な建物調査にもとづき、向上させている。 夫婦は、本物件を家族や親類に引き継ぐのではなく、流動性を持った資産として捉えており、今後ともメンテナンスや設備投資により、維持していきたいという意向である。 参照 「長寿命化リフォーム」の提案Ⅲ p19~27 住宅医ネットワーク • 詳細な建物調査を実施し、その結果にもとづいて劣化対策、耐震性、バリアフリー性、省エネ性などの住宅性能の向上を図っています。 • 住まい手は、当初から改修を前提として中古の戸建住宅を探して、築40年の物件を購入しています。建物を流動性のある資産として捉えており、今後ともメンテナンスや設備投資により、維持していきたいという意向を持っています。 • 構造的に問題があった既存の応接室は減築してウッドデッキを設置して広いテラスに変え、それ以外の空間を生かして、夫婦で使いやすい間取りを目指しました。 Point

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