「長寿命化リフォーム」の提案
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第1章 長寿命化リフォームの要素技術 2 要素技術① 建物検査(インスペクション) 1 長寿命化リフォームにおける建物検査(インスペクション)の重要性 住まいの長寿命化を進めるにあたっては、既存住宅を長期間使用し、快適に住まうことができるようにするため、まずは居住者からのヒアリング等にもとづく所見をふまえ、必要とされる建物検査(インスペクション)を実施することにより、現況の老朽度、耐震性、省エネルギー性、バリアフリー性等を正確に把握することが重要です。 逆に言えば、インスペクションを確実に行ってこそ、的確な改修計画ならびに維持管理計画を作成できるわけで、長寿命化リフォームにおいてインスペクションは大きな役割を担っています。 したがって、実際の現地調査、建物検査は、長寿命化リフォームの設計、施工に精通した検査員(インスペクター)が実施することが求められ、長寿命化リフォームの主体である「住まい手」の視点を重視することが大切です。 なお、「インスペクション」という言葉そのものは広義で、中古流通業者等が中古住宅の売買、査定等を目的として行う劣化診断や性能評価も「インスペクション」と称されます。長寿命化リフォームにおけるインスペクションとの目的や視点の違いをよく理解しておきましょう。 長寿命化リフォームを目的とした 建物検査(インスペクション) 中古住宅の売買や査定を目的とした 建物検査(インスペクション) 長寿命化リフォームの設計・施工に精通した検査員(インスペクター)が実施 長寿命化リフォームの主体である「住まい手」の視点を重視 住まいを長寿命化し、快適に居住するための性能向上を目的とした、正確な現状把握 中古流通業者や評価機関が実施 不動産の鑑定、査定としての視点 建物の健全度、資産価値を測るための劣化診断、住宅性能評価のための調査 参照 「長寿命化リフォーム」の提案 ストック時代の新たなビジネスモデル p.46・47 「長寿命化リフォーム」の提案【追補版】 p4・5 「長寿命化リフォームを目的としたインスペクション」と「中古住宅の売買や査定を目的としたインスペクション」の違い ■住まいの長寿命化にあたっては、まずは居住者からのヒアリング等にもとづく所見をふまえ、必要とされる建物検査を実施することにより、現況の老朽度、耐震性、省エネルギー性、バリアフリー性等を正確に把握することが重要です。 ■中古住宅の売買や査定を目的とした劣化診断とは目的が異なり、長寿命化リフォームの設計・施工に精通した検査員(インスペクター)が実施し、「住まい手」の視点が重視されます。 ■住宅性能評価、住宅瑕疵保険の視点や求める水準は、既存住宅の長寿命化の観点とも合致するものであり、インスペクションを行ううえで参考になるものです。 Point

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