「長寿命化リフォーム」の提案
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第1章 長寿命化リフォームの要素技術 24 (1)耐震の取り組み 平成23年度の長期優良住宅先導事業では、耐震性能に関しては、一般診断法の上部構造評点1.0以上かつ建築基準法と同等の耐震性能を要件としました。 また、劣化対策として、壁・柱の劣化低減係数1.0を満たし、土台、横架材、柱、筋かい、構造面材の劣化はすべて補修することとしました。 実際の耐震工事では、基礎鉄筋や布基礎の施工、基礎と土台の緊結、構造用合板、筋交いや耐震金物の追加など、広く普及している技術を採用しています。耐震フレームを使用している事例も見られます。 (2)省エネ・断熱化の取り組み 省エネルギー性能に関しては、住宅全体ではなく生活に使用されるエリア全体に対し、熱損失係数(Q値)、夏季日射取得係数(μ値)が、省エネルギー対策等級4と等級3の中間値以下であることを要件としました。 断熱材や工法について、特に指定しているものはなく、現場それぞれの状況に応じて採用しています。 実際の断熱化工事では、高性能フェノールフォーム断熱材、ポリエステル断熱や、羊毛断熱材を採用している事例も見られます。 5 住宅性能の「見える化」に取り組む 住宅医ネットワークでは、耐震性、省エネルギー性能をはじめとする住宅性能がリフォームでどのように変化したかを住まい手が理解しやすいように、「住宅性能達成度判定表」などを用いて、住宅性能の「見える化」に積極的に取り組んでいます。 また、詳細調査のデータをもとに毎月の光熱費をチェックして「環境家計簿」を作成。年間の光熱費の削減量についても「見える化」を進めて、維持保全計画に反映しています。 問題のある箇所は、土台・梁・桁の取換え、柱の根継ぎを実施 羊毛断熱材の施工例

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