「長寿命化リフォーム」の提案
13/82

第1章 長寿命化リフォームの要素技術 9 要素技術② 耐震リフォーム 1 耐震改修工事の重要性と費用等の壁 地震大国である我が国において、住宅の長寿命化を進めるうえで、住まい手の生命と財産を守り、暮らしの安全・安心を築くためにも、耐震化を図ることが極めて重要です。 一般財団法人日本建築防災協会による調査(下グラフ)では、耐震改修工事の費用は「100~150万円未満」が最も多くなっています。日本木造住宅耐震補強事業者協同組合による調査でも、平均は150万円弱で推移しており、耐震改修工事の実施にあたっては「150万円」という金額がひとつの目安になっているものと考えられます。 実態としては、耐震改修の普及にはまだまだ課題があります。国土交通省による「中古住宅・リフォームトータルプラン」検討会の調査でも「耐震改修費用にかけても良い費用」という質問で「50万円未満」という回答が半数を超えるなど(p.70参照)、実際に耐震改修にかかる費用とはギャップがあります。補助金などで多少手の届きやすい費用になったとしても、工事が大がかりになるため二の足を踏む住まい手もおり、普及に向けてはさらなる取組みが求められます。 耐震改修工事にかけた費用 日本建築防災協会が、平成21年度に全国の自治体を通じて実施した「木造住宅における耐震改修費用の実態調査業務」によれば、耐震改修工事にかけた費用は「100~150万円未満」が最も多くなっています(調査対象は、昭和56年以前に竣工した在来軸組み工法の木造戸建て住宅368事例)。 参照 「長寿命化リフォーム」の提案 ストック時代の新たなビジネスモデルp.28・29 「長寿命化リフォーム」の提案【追補版】 p9 ■地震大国である我が国では、住まいの長寿命化を進めるうえで、耐震化は極めて重要な要素です。 ■耐震改修工事の実施にあたっては「150万円」という金額がひとつの目安になっているものと考えられます。 ■耐震に関する技術や工法は数多く開発されていますが、現在も、筋交い、金物、構造用合板に加えて、壁補強用面材など、広く普及している工法が主流となっています。 ■耐震リフォームは、さまざまな動機によるリフォーム等をきっかけとして、そのタイミングで住まい手に耐震の重要性を理解してもらい、省エネ・断熱化などその他の性能向上リフォームと併せて、複合的に進めていくことが合理的です。 Point (件)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer9以上が必要です